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【柔道】阿部兄妹の冠大会に314人の小6が参戦 一二三は五輪代表争いのライバル出現を期待

スポニチアネックス / 2024年11月10日 21時3分

「ABE CUP」開会式の前に行われたパリ五輪報告会であいさつする阿部一二三(左)と阿部詩

 柔道男子66キロ級の阿部一二三、女子52キロ級の詩(ともにパーク24)兄妹の名を冠した小学校6年生を対象とした大会「ABE CUP」が10日、横浜武道館で行われた。開催は昨年6月に続く2回目で、全国から集った計314人が参加。今夏のパリ五輪で獲得したメダルを持参した2人も、熱戦を食い入るように見守った。

 開会式前には五輪報告会も行われ、一二三は個人戦の金メダル、詩は混合団体の銀メダルを首から下げ、小学生に披露した。大会には2人の出身道場である兵庫少年こだま会の選手も出場し、男子軽中量級では同道場所属の浅田慶君が優勝。大会全体を振り返って一二三が「勇気をもらったし、自分も頑張らないとという気持ちになった」と言えば、詩も「去年もレベルが高いなと思ったけど、今年はさらに高くなっていた」と舌を巻いた。

 大会は日本オリンピック委員会(JOC)の「TEAM JAPANシンボルアスリート」のソーシャルアクション事業として、2人の発案で昨年、兵庫県姫路市で第1回が行われた。来年以降の開催は未定ながら、一二三は「今後も続けたい。ABE CUPで優勝して、世界選手権や五輪で優勝する選手が出てきてほしい。みんなの一歩になったら」と永続化を熱望。詩も「海外での開催も実現したい」と夢を語った。

 21年東京、今夏のパリと五輪2連覇中の一二三は、最大の目標として五輪4連覇を掲げている。ブリスベン五輪が開催される32年は、今大会に出場した小学校6年生が20歳になる年。出場者の中から五輪代表を争う選手が出現する可能性もあるが、「可能性はあると思う。でもそうなったらうれしい」と歓迎した。

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