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【竹田麗央 独占手記】元賞金女王の叔母、支えてくれた家族、小祝さくら、米ツアーへの思い…胸の内語る

スポニチアネックス / 2024年11月11日 4時47分

<KKT杯バンテリン・レディース最終日>優勝を飾り家族で記念撮影する(左から)弟・征士朗さん、兄・有男さん、父・宜史さん、竹田、母・哲子(撮影・岡田 丈靖)

 ◇女子ゴルフツアー 伊藤園レディース最終日(2024年11月10日 千葉県 グレートアイランドC=6769ヤード、パー72)

 プロ3年目で今季8勝の竹田麗央(21=ヤマエグループHD)が10日、初の年間女王に輝いた。メルセデスランク2位の山下美夢有(23=加賀電子)が伊藤園レディースで4位となり、残り2戦で逆転される可能性が消えた。93、94年賞金女王の平瀬真由美(55)が叔母で母・哲子(さとこ、56)もプロというゴルフ一族。本紙に独占手記を寄せ、飛躍のシーズンを振り返り、そして来季挑戦する米ツアーでの未来図を語った。

 シーズンが始まった時は、自分が年間女王になれるなんて思っていなかったのでビックリしています。凄くうれしいです。

 プロ3年目を迎えた今年、地元・熊本での初優勝から8勝を挙げることができました。2年間は勝つことができず、同学年が先に優勝したり悔しい思いもあったけど、自分の実力もまだなかったので早く追いつきたいという一心でした。2勝目になったフジサンケイ・レディースで優勝トロフィーをもらった時に、“なんか見たことあるやつだ”って思ったんです。熊本のじいちゃん、ばあちゃんの家に叔母のトロフィーが飾ってあって、奇麗だなと思っていたことを覚えています。叔母は元賞金女王。だけどその存在は、周りの方が気遣ってくださるほどプレッシャーには感じていないんです。そういうものだ、と。米ツアー挑戦も“今が一番良いんじゃないか”と後押ししてくれました。

 母もプロですが、ゴルフは物心ついた時から始めていました。実家は熊本でゴルフショップを経営していて、打席1つとパッティンググリーンがあるんです。そこで遊んでいました。6歳から母に教わり、ケンカも結構あります。だけど、強制的という感じじゃなく打ちたいように打ってという感じ。小さい頃からスイングを見てもらっているので、些細(ささい)な部分でも違いに気がついてくれて助かっています。父、兄、弟を含めて5人で一緒に暮らしてきて、ゴルフを続けてこられたのは、家族のサポートがあったおかげ。恩返しができて本当に良かった。

 全国を転戦するシーズンは楽しくもあり、ハードでもあります。そんな中、尊敬する(小祝)さくらさんの存在が大きかった。去年6月に一緒に神宮球場にプロ野球の試合を見に行って、そこからご飯に行ったり仲良くしてもらっています。さくらさんは本当に良い時も悪い時も変わらない。ゴルフの話はあまりしないんですけど、覚えているのは優勝争いの時の気持ちについてです。“生まれつき緊張しない”って言ってました。私は少しするので、凄いなって。一番印象に残っている優勝は、初めてのメジャータイトルになった沖縄での日本女子プロ選手権。その時もさくらさんと一緒に海水浴に行きました(笑い)。

 来年から米ツアーでプレーすることができます。戦いたいと思ったきっかけは、19年の全英女子オープンを優勝した渋野日向子さんの姿でした。凄く感動したんです。日本人選手の活躍にも背中を押され、自分も行きたいと思いました。一番の目標は海外メジャーで優勝すること。やっぱり全米女子オープンで頑張りたいなと思っています。 (プロゴルファー)

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