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石川遼 年少5位でツアー通算20勝「これからが勝負」 直ドラで好スコア演出!進化の象徴に

スポニチアネックス / 2024年11月11日 4時1分

<三井住友VISA太平洋マスターズ・最終日>優勝し手荒い祝福を受ける石川遼(左)(撮影・西尾 大助)

 ◇男子ゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ最終日(2024年11月10日 静岡県 太平洋クラブ御殿場C=7262ヤード、パー70)

 首位と1打差の2位から出た石川遼(33=CASIO)が5バーディー、2ボギーの67で回り通算11アンダーで逆転し、大会単独最多となる4度目の優勝を飾った。6月のプレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品以来の今季2勝目。史上12人目となるツアー通算20勝を年少5位の若さで達成した。

 18番パー5で劇的に勝利を決めた。首位に並んで迎えた土壇場。石川が残り230ヤードから3Uで放った第2打は池越えのグリーンを捉えた。8メートルのパットを寄せて20センチのバーディーパットを沈めると両手を上げて喜んだ。

 「最後まで諦めずにいこうと思ってやっていたら、最後の最後にチャンスが来た。我慢して良かった。ちょっと信じられない気持ち」と顔を紅潮させた。

 7番パー3ではもう少しでホールインワンの一打で沸かせ、9番まで3連続バーディーで単独首位で折り返した。後半2つのボギーで2位に後退したが、首位の谷原がスコアを落とし、巡ってきた好機を逃さなかった。

 10年、12年、22年に続く大会単独最多4度目の優勝。「御殿場は毎年課題を与えてくれる、やりがいのあるコース。本当に幸せ者」と感慨もあるが「今までの優勝と違う形だと自分の中で凄く思う」と自身の進化を実感できた4日間だった。

 その象徴が直ドラだ。10月の米ツアー、ZOZOチャンピオンシップでマネジメントの重要性を痛感した教訓を生かし、左に曲がりにくい直ドラを多用した。左サイドに林とOBが待つ6番ではティーの高さを約3ミリまで低くし「フェアウエーで浮いている状態」をつくり3日目は芝の上から低いフェードを放った。9番でも低いティーからフェアウエーに運んだ。

 リスクを避けて、バーディーやパーの確率を上げる手段として直ドラを選んだ。その結果「凄く良い収穫だった」と好スコアの鍵になったと考えている。

 07年に15歳でアマチュアとしてツアー初出場初優勝の快挙を成し遂げてから17年。「苦しかった時期も、悩んだ時期もある」。米ツアーでの苦闘やスイング改造を経て、年少5位の33歳54日で通算20勝を達成した。ただレジェンドの域に入る数字にも特別な感慨はない。「これからが勝負だと思っている」。石川遼は前進し続ける。 (福永 稔彦)

【石川遼 記録メモ】

 ○…ツアー通算20勝を達成したのは石川が12人目(73年ツアー制度施行後)。20勝達成年少記録では中嶋常幸の30歳260日が1位で、石川の33歳54日は5位。

 ○…同一大会4勝以上を達成したのは石川が11人目(73年ツアー施行後)。歴代1位は尾崎将司でヨネックスオープン9勝、全日空オープン7勝など11大会で達成。青木功の6大会、中嶋常幸の3大会、杉原輝雄の2大会と続き、1大会は石川を含めて7人いる。

《谷原単独首位から痛恨…》 9位から出た谷原は5バーディーを奪い単独首位で18番パー5を迎えたが、痛恨の3パットでボギーを叩いて石川に逆転を許した。23年ANAオープン以来のツアー通算20勝が目前だっただけに「最後(バーディーを)取れば(優勝が)あるなと思っていたのに、逆にボギーだった。そこが残念」と悔しげに振り返った。今後に向けて「あと1試合しかないので、頑張る」と切り替えた。

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