大の里 “ちょんまげ大関”初勝利もヒヤヒヤの内容に反省「初日の入り方が課題」
スポニチアネックス / 2024年11月11日 4時17分
◇大相撲九州場所初日(2024年11月10日 福岡国際センター)
新大関の大の里(24=二所ノ関部屋)が平戸海(24=境川部屋)を逆転の突き落としで下し白星発進した。初日独特の緊張感に本来の出足が影を潜めたが、抜群の勝負強さを発揮し、ちょんまげ大関として初の勝利を挙げた。3大関はそろって白星発進。琴桜(26=佐渡ケ嶽部屋)は小結・正代(33=時津風部屋)を突き落とし、豊昇龍(25=立浪部屋)は王鵬(24=大嶽部屋)を寄り切った。
もろ差しになって前傾姿勢で加速する平戸海の寄りに大の里の左足が俵に詰まった。絶体絶命のピンチ。だが、新大関が懸命に体をひねらせて左から突き落としを繰り出す。平戸海の体が前に落ち、館内がどっと沸いた。大の里は涼しい顔で勝ち名乗りを受けたが、支度部屋では何度も「集中して」という言葉を発し自身を叱咤(しった)した。
2日前の稽古後に「初日は難しい」と漏らした。名古屋場所は御嶽海になすすべなく押し出され、秋場所も熱海富士の逆襲に左足一本で残しながら逆転のはたき込み。この日も「ヒヤヒヤだった。初日の入り方が課題」と反省の言葉を並べた。
秋巡業を感染症による体調不良で途中離脱。2週間のブランクを取り戻すべく福岡入り後は自らを追い込んできた。不安要素を抱える中、オンとオフの切り替えも大事にしてきた。部屋を構える福岡市西区今宿は海に面し遠浅の海岸が広がる。中学、高校の6年間を過ごした新潟県能生町に地形も似ており、何度も足を運び心を落ち着けたという。
ヒヤヒヤながらも、ちょんまげ初勝利。西方の勝負審判として見守った師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は「だいぶ危ない一番だったが、こういう相撲を取っていくことも大事。勝つと負けるとでは全然違う」と語った。看板力士としての重圧などもあり、06年の白鵬以来新大関は優勝に届いていない。「一日一番集中してやっていくだけ」とデビュー10場所目の大器は表情を引き締めた。 (黒田 健司郎)
《豊昇龍&琴桜 そろって初日》 大の里以外の2大関も白星発進した。豊昇龍は王鵬に立ち合いで押し込まれたが、右へ回り込んでピンチ脱出。得意の右上手を引いて寄り切った。春場所以降、初日は4連敗中。連敗ストップについては「終わったことなので」と意に介さず「あと14日ある」と緊張感を漂わせた。琴桜は正代に押し込まれた土俵際で逆転の突き落とし。「褒められた相撲じゃない」と厳しい表情を崩さなかった。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
豊昇龍に7日目で土、勝ちっ放し消える…トップは1敗で4人が並ぶ
読売新聞 / 2024年11月16日 18時12分
-
新大関大の里が2連勝発進 3大関安泰、琴桜と豊昇龍も
共同通信 / 2024年11月11日 18時56分
-
豊昇龍、初日の連敗を4場所で止める 琴桜も白星で大の里と合わせて3大関白星発進
スポニチアネックス / 2024年11月10日 18時59分
-
大の里は逆転勝ち、3大関安泰 大相撲九州場所初日
共同通信 / 2024年11月10日 18時45分
-
横綱・照ノ富士不在の中…3大関そろって初日白星発進! 新大関・大の里は平戸海との同学年対決制す
スポニチアネックス / 2024年11月10日 17時57分
ランキング
-
1大谷翔平 文句なし満票!史上初DH専任、2人目両リーグMVP!守備貢献度なしも打と走でWAR断トツ
スポニチアネックス / 2024年11月22日 8時53分
-
2楽天 浅村が現状維持の年俸5億円でサイン 残り36本の通算2000安打早期達成に意欲
スポニチアネックス / 2024年11月22日 11時10分
-
3ア・リーグMVPはジャッジが受賞 2年ぶり2度目、ヤ軍では68年ぶり満票「努力を続けることで変わる」
スポニチアネックス / 2024年11月22日 8時27分
-
4レイカーズ八村塁vs日本バスケ協会の埋まらぬ深い溝…事務総長は苦しい釈明
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月22日 9時26分
-
5佐々木朗希はラスベガスでの「一攫千金」に現実味…《スモールマーケットを選ぶだろう》と米メディア
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月22日 9時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください