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日本ハムが台湾MVP右腕の古林叡煬を獲得へ!最速157キロの「火球男」

スポニチアネックス / 2024年11月12日 6時2分

23年11月アジアプロ野球チャンピオンシップの日本戦で好投した台湾先発・古林睿煬

 日本ハムが台湾プロ野球・統一の古林叡煬(グーリン・ルェヤン)投手(24)を獲得することが11日、濃厚になった。最速157キロを誇り、「火球男」の異名を持つMVP右腕。日本の複数球団が注目した逸材の獲得となれば、先発陣の層も厚くなる。就任4年目で悲願のリーグ制覇を狙う新庄剛志監督にとって、うれしい今オフの補強第1弾となりそうだ。

 その右腕から投じる球は、まさに火の玉だ。「火球男」の異名を持つ逸材には、シーズン中から球団幹部らが現地に赴いて投球を視察。熱心に獲得調査を進めてきた中で、新庄政権4年目に向けた先発投手補強になる。

 日本のファンの間でも話題を呼んだ。昨年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップにも台湾代表として出場し、同16日の侍ジャパン戦では6回1死まで完全投球を見せた。7回に森下(阪神)に一発を浴びたものの、6回2/3を3安打1失点の快投でSNSではトレンド入りし、侍ジャパンの井端監督も「いい投手」と評価。古林叡煬も登板後に「今回のパフォーマンスを通じてチャンスをつかみたい。日本のプロ野球やメジャーに挑戦したい」と明かしていた。

 18年ドラフト1位で統一に入団。今季は21試合に先発し10勝2敗、防御率1・66で最優秀防御率のタイトルを獲得し、年間MVPにも輝く活躍を見せた。1日に海外移籍を目指すポスティング制度の申請手続きを行い、複数のNPB球団が関心を示した中で、日本ハムが優先交渉権を得たもようだ。台湾球界で同制度を利用するのは昨年まで日本ハムに在籍した王柏融(ワン・ボーロン)に続いて2人目となる。

 今後の交渉がまとまり獲得となれば、先発陣に厚みが増すことは間違いない。現状の先発陣は伊藤、山崎、加藤貴が10勝以上を挙げた3本柱だが、右腕は伊藤だけ。高いポテンシャルを持つ古林叡煬が加入すれば、今季7勝の金村、同5勝の北山とともに強力な投手陣を形成することができる。

 昨年には「台湾の至宝」と言われた19歳の孫易磊(スン・イーレイ)と育成契約を結んでおり、2年連続で台湾出身右腕の加入になる。過去には王柏融のほか、陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)も活躍するなど台湾と縁の深いチームであり、来年3月には球団初の海外シリーズとなる台湾での交流試合を予定。海外ファンの拡大や北海道へのインバウンド促進の点でも、若い台湾出身右腕の2人の存在は大きな意味を持ちそうだ。

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