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【東京六大学】楽天ドラ1の明大・宗山塁「すごく成長できた。経験を積めた」 V逸の悔しさはプロの世界で

スポニチアネックス / 2024年11月12日 16時56分

<早大・明大>早大に敗れ、唇をかんで悔しがる明大・宗山(中央)(撮影・尾崎 有希)

 ◇東京六大学野球秋季リーグ優勝決定戦 明大0―4早大(2024年11月12日 神宮)

 東京六大学野球秋季リーグの優勝決定戦が行われ、明大は早大に0―4で敗れた。早大は2季連続48度目の優勝を果たし、大学日本一を決める明治神宮大会の出場も決まった。

 両大学による優勝決定戦は1948年以来76年ぶり。3季ぶり44度目のリーグ優勝を狙った明大は一歩及ばなかった。楽天からドラフト1位指名を受けた宗山塁主将(4年)は「3番・遊撃」で出場したが3打数無安打。2回に先制を許すと、5回に投手陣が崩れて3失点と突き放され、最後まで主導権を握ることはできなかった。

 ベストナインに選ばれた宗山だが、「(早大先発の)伊藤くんにうまく抑えられた。めぐってきたチャンスを活かそうと試合にのぞみました。一年生の頃からたくさん試合に出させてもらいすごく成長できた。伝統のあるチームで経験を積むことができました」と語った。

 崖っ縁からはい上がった大一番だった。4カード目で早大に2敗(1分け)して後退。5カード目の法大に2連勝し、3季ぶり優勝へわずかに残った可能性に懸けた。早大が慶大に2連敗したことで優勝決定戦。自身が主将でけん引してきた代として初のリーグ優勝を目指したが、あと1勝及ばなかった。

 選手として、主将としてけん引する「チーム宗山」が完成しつつあった。早大との優勝決定戦は48年以来、実に76年ぶりの歴史的大一番。広陵(広島)出身の父・伸吉さん(49)や広陵・中井哲之監督に育まれ、常に謙虚な主将。前日の取材ではキーマンを問われ、珍しく「自分です」と答えていた。大学球界屈指の名門で磨いた腕、人間性を武器にプロの舞台に挑む。

 ◇宗山 塁(むねやま・るい)2003年(平15)2月27日生まれ、広島県三次市出身の21歳。三良坂小1年で野球を始め、三良坂中では軟式の高陽スカイバンズでプレー。広陵(広島)では1年夏、2年春に甲子園出場。明大では1年春からリーグ戦に出場し、4年秋の慶大戦でリーグ史上34人目の通算100安打を達成。侍ジャパンには大学2、3年時に大学代表。24年3月にトップチーム招集も、強化試合の欧州代表戦は骨折の影響で欠場。1メートル75、78キロ。右投げ左打ち。

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