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FA行使決断 阪神・大山「他球団からの評価聞きたい」 球団は最大5年の長期大型契約で全力慰留

スポニチアネックス / 2024年11月14日 5時16分

国内FA権の行使を表明し、取材に応じる阪神・大山(撮影・後藤 正志)

 阪神の大山悠輔内野手(29)が13日、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権の行使を表明し、兵庫県西宮市内で会見した。阪神への愛着を示しつつも「他球団の評価を聞きたい」と決断理由を語った。通算100試合以上の4番経験者が国内FA移籍なら、球団初の非常事態。球団は宣言残留を認める方針で、今後も全力で慰留に努める。この日で申請期間は終了。14日にFA宣言選手として公示され、15日から全球団との交渉が可能となる。

 申請締め切り日での表明が、熟考を重ねた証だった。自主トレ中のトレーニングウエア姿で会見に臨んだ大山の表情は緩むことなく、権利行使という結論に至った最大の理由を口にした。

 「8年間やってきて今、自分が他球団の方からどう思ってもらえているのか、どう評価されているのかを一度聞いてみたいとはずっと思っていた。それを聞ける一つのタイミング。他球団からの評価を聞きたいというのが一番の決断理由」

 白鴎大から16年ドラフト1位で入団。パンチ力と勝負強さを武器にすぐに頭角を現し、昨季は不動の4番として日本一に貢献した。初タイトルとなる最高出塁率を獲得し、ベストナイン、ゴールデングラブ賞にも選出。今季は130試合出場、打率・259、14本塁打、68打点に終わったものの、守備、走塁、練習姿勢も含め入団以来、野手の中心としての地位を固めてきた。

 一方で昨オフの契約交渉では球団からの複数年の打診を断り、単年で契約。実績を重ねるにつれ“今の自分が球界でどの位置にいるのか”“他球団の評価はどうなのか”ということへの関心が強まった。藤川監督にも電話で報告し「いろいろ話をさせていただきました。それも含めて考えたい」と明かした。

 もちろん、阪神への愛着は強い。常に満員の球場で戦える“ありがたみ”をかみしめて日々プレーしてきた。

 「たくさん成長させていただきましたし、毎日あれだけの人の前で野球ができるのは本当に幸せなこと。感謝はあります。全てが決まった時にしっかり報告できるように」

 阪神で100試合以上4番で出場した選手が国内他球団にFA移籍すれば、球団初。非常事態といえる。何度も話し合い、最大5年とみられる長期大型契約を用意して慰留してきた嶌村聡球団本部長は「非常に好感が持てる選手。僕は残ってくれると思っているし、そう信じています。引き続き、慰留に努めたい」と強調した。

 年俸2億8000万円(推定)のAランク選手とみられ、資金力があり、かねて調査を進めてきた巨人と一騎打ちになる可能性もある。FA宣言選手はきょう14日に公示され、15日から交渉が解禁。「期限というより、しっかり納得した決断がしたい」。猛虎の4番の動向に注目が集まる。(山添 晴治)

 ◇大山 悠輔(おおやま・ゆうすけ)1994年(平6)12月19日生まれ、茨城県出身の29歳。つくば秀英では甲子園出場なし。白鴎大では4年春に関甲新学生リーグ新の8本塁打をマークし、大学日本代表の4番を務めた。16年ドラフト1位で阪神入団。強打の内野手で、19年は主に三塁手として全試合出場。23年は「4番・一塁」で全試合に先発して日本一に貢献し、最高出塁率のタイトルを獲得。1メートル81、94キロ。右投げ右打ち。

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