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【玉ノ井親方 視点】豊昇龍 先場所までとは別人のような相撲 巻き返し期待できそう

スポニチアネックス / 2024年11月14日 21時24分

<大相撲九州場所5日目>若隆景(左)を小手投げで下した豊昇龍(撮影・成瀬 徹)  

 豊昇龍が先場所までとは別人のような相撲を取っている。常に先手先手で攻めていて、足腰が崩れない。以前は押し込まれると強引に投げを打って墓穴を掘っていた。だが今場所は攻めの意識が徹底している。安易に投げに頼らず、前に出ることで主導権を握り、自分の流れで取っている。

 この日の若隆景戦は押し込まれる場面もあった。もろ手で当たった後に引いて呼び込む形になった。それでも、左に動きながら相手の腕を抱えるようにして右から投げた。下がりながらの投げではなく、攻め返しながらの投げだっただけに相手に力が伝わった。

 今場所は下半身が安定していて、押されてもすぐに押し返すことができている。前に出ながら投げを打っていれば、ケガをすることもない。先場所は8勝7敗と物足りない成績だったが、今場所は巻き返しが期待できそうだ。(元大関・栃東)

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