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前DeNA・大田泰示 現役引退決意 現役続行の道探るも断念…希代のスラッガーがバットを置く

スポニチアネックス / 2024年11月15日 5時2分

引退することが明らかになったDeNAの大田

 今オフにDeNAから戦力外通告を受けた大田泰示外野手(34)が現役引退を決断したことが14日、分かった。現役続行の道を探っていたが、この日までに断念した。

 希代のスラッガーがバットを置く。大田は東海大相模で高校通算65本塁打をマーク。08年ドラフト1位で巨人に鳴り物入りで入団した。そして、1メートル88、96キロの大型野手は「ポスト松井(秀喜)」と期待され、新人年から「背番号55」を継承した。

 とはいえ周囲からのプレッシャーも強く、巨人に在籍した8年間でレギュラーをつかむことはなかった。素質が開花したのは、公文克彦とともに吉川光夫・石川慎吾との2対2の交換トレードで日本ハムに移籍してから。17年から4年連続2桁本塁打を放ち、19年には自己最多132試合に出場した。

 その後、球界に衝撃が走った「ノンテンダー(球団が来季の契約を提示せず市場に放出すること)」で21年オフに日本ハムを退団。同オフにDeNAに移籍した。

 3球団目の新天地では、「(母校のある)神奈川の球団でプレーできることはうれしい」と全力プレー。チームを鼓舞し続け、三浦大輔政権下で3年間を駆け抜けた。

 今季は1軍出場なし。ドラフト1位・度会、梶原、蝦名らの成長で外野手の「世代交代」の波にも飲まれた。だが、16年間の現役生活で長距離砲「大田泰示」の名は球界に刻まれた。今後は第2の人生に歩みを進めるが、26年ぶり日本一に歓喜したDeNAファンも背番号0の姿を永遠に忘れることはないはずだ。

  

 ◇大田 泰示(おおた・たいし) 1990年(平2)6月9日生まれ、広島県福山市出身の34歳。東海大相模から08年ドラフト1位で巨人に入団。14年9月27日のDeNA戦ではチーム81代目の4番を務める。交換トレードで17年から日本ハムに移籍し、自由契約を経て22年からはDeNAに加入。今季は1軍出場がなく、10月1日に戦力外通告を受けた。現役通算907試合、打率・259、84本塁打、343打点。1メートル88、96キロ。右投げ右打ち。

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