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日本ハム・明瀬 特大ファウルが森本コーチの愛車直撃!修理代は「出世払い」で

スポニチアネックス / 2024年11月15日 6時2分

破壊したフロントガラスを苦笑いで指さす明瀬

 日本ハムの高卒1年目を終えた明瀬(みょうせ)諒介内野手(19)が、確かな成長の“爪痕”を残した。14日に千葉・鎌ケ谷での秋季練習に参加。フリー打撃で放った左翼への特大ファウルが、勇翔寮正面に駐車していた森本稀哲外野守備走塁コーチの車のフロントガラスを直撃し、クモの巣状の亀裂が入った。直前に高さ約10メートルの防球ネットに当たって失速したが、そのまま入っていれば推定140メートルの特大ファウル。鹿児島城西時代に高校通算49本塁打を放ち“薩摩の大砲”と呼ばれた未来の主軸候補が、頭角を現した。

 ズドン――。鈍い衝撃音が千葉・鎌ケ谷の2軍施設に響いた。その瞬間、左翼から打球を目で追っていた森本コーチが両手で頭を抱えて絶叫した。「うーそーだーろー」。昨年購入したばかりという森本夫人の愛車のフロントガラスに大きなクモの巣状の亀裂…。さらにボンネットへもう一発と、計2発当てたのは日本ハムが誇る未来の大砲候補だった。

 「タイミングがちょっと早かった…。あとで謝っておきます…」

 1カ所でのフリー打撃だった。明瀬が内角寄りの球をくるっと回転させて捉えると、打球は左翼ファウルゾーンへ。高さ約10メートルの防球ネットの柱上部に当たって失速も、打球はそのまま森本コーチの車に直撃した。防球ネットがなければ推定140メートルの特大ファウル。その後も両翼100メートルの球場で場外弾を連発し、明瀬は「いつも通りですけどね…。風だったので」と、苦笑いを浮かべた。

 鹿児島城西時代は高校通算49本塁打を放ち、“薩摩の大砲”の異名を取った大型内野手。今季は2軍で47試合に出場し打率・170、2本塁打、10打点とプロの壁に阻まれただけに、森本コーチは「まあ(2軍の)試合は見ていましたけど、そんな気持ち良く振らせてもらえていなかったから。油断していたんですよ」と、普段は駐車を控える寮正面に止めたことを後悔した。

 それでも、入団から約1年間で体重は8キロ増の96キロ。尻や太腿周りに厚みが生まれて「もうユニホームはパツパツです」と、強大な下半身が持ち前の飛距離を支えている。森本コーチも「凄い振れているなと思っていて。モーレ(レイエス)、マンチュウ(万波)、ジェッシー(水谷)の後釜がもう育ってきているなと。うれしい悲鳴ですね」と、目を細めた。

 それでも、森本コーチは「こんなところに当てている場合ではない。看板に当ててもらわないと!」と、さらなる飛躍に期待を込めた。伸び盛りの19歳は言う。「出世払い?はい。2軍で結果を残して1軍に上がりたい」。フロントガラスではなく、次は1軍の舞台で成長の“跡”を残す。(清藤 駿太)

 ◇明瀬 諒介(みょうせ・りょうすけ)2005年(平17)8月25日生まれ、大阪府出身の19歳。小学4年からソフトボールを始め、中学では大阪狭山シニアに所属。鹿児島城西での甲子園出場はないが、高校通算49本塁打をマークした。1メートル83、96キロ。右投げ右打ち。

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