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上田桃子「上手くなれなかったな」 大好きなゴルフと向き合い続けた20年間 88位で予選通過ならず

スポニチアネックス / 2024年11月15日 18時19分

<大王製紙エリエールレディース第2日>17番、ティーイングエリアの上田桃子(中央)(撮影・井垣 忠夫)

 ◇女子ゴルフツアー 大王製紙エリエールレディース第2日(2024年11月15日 愛媛県 エリエールGC松山=6575ヤード、パー71)

 今季限りで第一線を退く意向を表明した、上田桃子(38=ZOZO)は最後のラウンドを笑顔で終えた。90位から4バーディー、3ボギーの70で回り通算4オーバーでホールアウト。88位で予選通過はならなかったが、この日も持ち味の攻めのプレーを貫いた。

 最終18番グリーンに上がると、温かい拍手が上田を包み込んだ。観客が持つ横断幕には「桃ちゃん20年間お疲れ様。たくさんの感動をありがとう」という感謝の言葉。最後のラウンドは70でまとめ、20年間、日本ツアー450試合に及ぶ戦いに区切りをつけた。

 最後のバーディーパットは5メートル。「ど真ん中から入れてやる」と打った1打はカップを大きくオーバーした。結果は3パットボギー。最後までトライし続けた結果だが、「強かったですね。最後まで3パットしてしまったので、上手くなれなかったなって気持ちです」と悔しがる姿がいかにも上田らしかった。

 「上手くなろう、強くなろう」という一心だった。クラブを置くと決断してからは、休みを作らず毎日練習。1日2000球の打ち込みを行うこともあったといい、母・八重子さん(75)は「今まで以上に練習するんです。あの練習を見たらびっくりしますよ。最後まで練習して練習して終わりたいみたいなんです」と話した。

 どんな時もゴルフのことを考え、がむしゃらに駆け抜けた20年。強くてかっこいいスタイルを貫き、みんなに愛された38歳は「ゴルフは凄く好きだった。今も上手くなりたいなと思います」と、はにかんだ。

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