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侍が逆転連勝!! 4番の森下がダメ押しのチーム1号「最高の結果になってよかった」

スポニチアネックス / 2024年11月16日 5時2分

<日本・韓国>7回、2ランを放ち、チームメートから祝福される森下(中央左)(撮影・木村 揚輔)

 ◇WBSCプレミア12 1次ラウンドB組第2戦 日本6―3韓国(2024年11月15日 台北D)

 「ラグザス presents 第3回 WBSCプレミア12」で大会連覇を狙う侍ジャパンは15日、1次ラウンドB組の韓国戦に6―3で勝利し、開幕2連勝を決めた。過去に激闘を繰り返した宿敵との一戦で、1点リードの7回に4番・森下翔太外野手(24=阪神)が勝利を決定付けるチーム1号2ラン。国際大会21連勝、同戦も9連勝を決めたチームは、16日に同じく2連勝の台湾との大一番に臨む。

 森下らしい低い弾道の打球が白熱した日韓戦に終止符を打った。4―3で迎えた7回1死一塁。カウント2―2から相手6番手・鄭海英(チョン・ヘヨン)の真ん中高め147キロ直球を捉えた。

 「次につなぐことだけを考えて。最高の結果になってよかった」

 ライナー性の打球は左中間席へと突き刺さった。今大会のチーム1号となる2ランは主要国際大会では自身1号。2回先頭でも中前打を放って一時逆転への口火を切った。昨年11月の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」を皮切りに、この日まで先発では全試合(練習試合除く)で安打を記録。昨年の日本シリーズで記録した新人最多7打点など、大一番に強い「お祭り男」健在を証明した。

 緊迫した国際舞台でも自然体で試合に臨めている理由がある。野手では唯一の同学年・小園の存在だ。「よく話してくれて明るい性格なので助かっています」。プロ入り後、初めて日の丸を背負った昨秋の国際大会がきっかけで仲良くなり、今大会前の強化合宿中でさらに親交は深まった。休日は買い物に出かけ、トレーニングルームでは2人が漫才コンビのような掛け合いをしていると関係者が証言した。

 阪神の選手では08年北京五輪の新井貴浩(現広島監督)以来、16年ぶりの侍ジャパンの4番で結果を残した森下。試合後、大会公式Xが「プレー・オブ・ザ・ゲーム」に選出。井端監督は「彼のひと振りがベンチの雰囲気を変えてくれる」と改めて称賛した。4番の最有力だった巨人・岡本和とヤクルト・村上が故障で辞退。絶対的な主砲を欠く中で存在感が光る。きょう16日は2連勝同士で迎える台湾戦。「楽しみですね」。やるべきことは分かっている。(石崎 祥平)

 ○…森下(神)が7回、大会初本塁打の2ラン。主要国際3大会(五輪、WBC、プレミア12)で阪神選手の本塁打は、04年アテネ五輪1次リーグ・オランダ戦の藤本敦士、08年北京五輪1次リーグ・韓国戦の新井貴浩、13年WBC2次ラウンド・オランダ戦の鳥谷敬に次いで4人目。4番弾は08年新井以来16年ぶり2本目。

 ○…先発4番の森下が本塁打を含む2安打2打点。自身日本代表での本塁打は昨年アジアプロ野球CSの台湾戦で決勝アーチを放ったのに次ぎ2本目。先発4番では同大会決勝の韓国戦で牧がマークして以来になる。森下は今大会初戦の豪州戦でも4打数3安打2打点。2試合通算で7打数5安打、打率・714、1本塁打、4打点。9打席で凡退は2度しかない。

 ○…日本は韓国に逆転勝ちで2連勝。韓国戦の逆転勝ちは23年のアジアプロ野球チャンピオンシップ決勝に続き2試合連続。1試合で2度ビハインドを逆転して韓国に勝ったのはプロが参加するようになった99年以降の主要国際大会では初めてとなった。

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