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ソフトバンク・山川が福岡市内で砂浜トレ 「最強ボディー」土台づくり

スポニチアネックス / 2024年11月16日 6時1分

みずほペイペイドーム近くの砂浜をダッシュするソフトバンク・山川(撮影・岡田 丈靖)

 来季も全試合4番でアーチを量産し、リーグ連覇、日本一奪還へ導く。ソフトバンクの山川穂高内野手(32)が15日、福岡市内で砂浜トレーニングを行った。西武から移籍1年目の今季は34本塁打、99打点で打撃2冠に輝いたが、決して満足はしていない。1月4日から沖縄・久米島で行う自主トレに向けてパワーとスタミナを鍛えつつ、けがをしない“最強ボディー”をつくり上げていく。

 日本シリーズ翌日にもみずほペイペイドームに姿を現してバットを振った鷹の主砲・山川が、本拠地近くの砂浜でランニングや股割りなどをして汗を流した。

 イベントなどが入っている日を除き、オフも基本的には動き続けている。「一番はけがなくするための準備」。11月は午前8時ごろに起床し、散歩した後、食事をしてからトレーニングするルーティンで、砂浜トレも定期的に行っている。

 「1月4日から(沖縄・久米島で)自主トレをやるので、そこからバチッといきたい。自主トレ前の自主トレとして動いておきたい。先人の方の教えによると、股関節周りが硬くなってくるみたいなので。走ったり、エクササイズだったりの自重(じじゅう)を使うトレーニングは、できるだけ毎日したいと思ってます」と青写真を口にした。

 今季の山川はチームで2014年の李大浩以来となる4番打者でのシーズンフル出場を記録。本塁打と打点の2冠を獲得した。それでも手応えと悔しさが入り交じった感情を持っている。「満足いく数字ではなかったけどタイトルを獲れた。野球が凄く上手になった一年」とする一方で「自分の数字に納得はしていないし、最後も(日本一を)獲り逃した。来年への宿題というか、やり残したことがいっぱいある一年」と表現する。

 来年を納得いくシーズンにすべく高みを目指す。2年続けて4番として完走すると同時に満足いく打撃成績をマークするため“最強ボディー”をつくり上げていく。スタミナ、パワーの源でもある現在100キロ超の体重は増やさないことを前提に維持していく。肉好きで知られる大砲は「好きなもの食べないとホームラン打てませんから」ときっぱり。「それよりもうちょっと走るとか、腰周り、股関節周りを動かすっていう方が大事」と力を込めた。

 今季の経験を糧にして「来年もっと野球がうまくなると思います」と話した。さらなるアーチ量産に向けて準備を進めていく。

 (木下 大一)

 ○…今季のソフトバンク・山川は西武時代の19年以来、自身3度目のシーズンフル出場を果たした。現球団名となった2005年以降、全試合4番打者でフル出場したのは14年の李大浩以来、10年ぶり2人目。両者の打撃成績を比較すると、李大浩が打率.300、19本塁打、68打点、山川が打率.247、34本塁打、99打点で、山川は本塁打、打点で上回った。

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