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上田桃子 涙と笑顔のラストラウンド 予選落ちもサプライズ引退セレモニーで感無量

スポニチアネックス / 2024年11月16日 4時34分

<エリエールレディス・第2日>気丈にあいさつした上田桃子だが、最後は感極まり涙(撮影・井垣 忠夫)

 ◇女子ゴルフツアー大王製紙エリエール・レディース第2日(2024年11月15日 愛媛県 エリエールGC松山=6575ヤード、パー71)

 今季限りで第一線を退く上田桃子(38=ZOZO)は4バーディー、3ボギーの70で回って通算4オーバーの88位で予選落ちとなり、最終戦の国内メジャー、ツアー選手権リコー杯の出場切符は得られなかった。最後となったラウンドを終えると、ツアー仲間と別れを惜しんだ。山下美夢有(23=加賀電子)が65をマークし、通算12アンダーで単独首位に立った。

 大ギャラリーを引き連れて迎えた最終18番。上田が「入れてやる」と打った5メートルのバーディーパットはカップを大きくオーバーした。強気に攻め続けた結果は3パットのボギー。「最後まで3パットしてしまったので、うまくなれなかったなって気持ち」と悔しがる姿がいかにも上田らしかった。

 「うまくなろう、強くなろう」という一心で駆け抜けた20年間だった。クラブを置くと決断してからは、1日2000球を打ち込むなど休みなしでゴルフと向き合い続けた。日米通算17勝を重ねた実力者。サプライズで行われた引退セレモニーでは多くの選手たちが別れを惜しみ涙した。上田自身は「自分はあまりお手本になるような選手じゃないと思っていた。少しは頑張ってきたというところだけは見てくれていたのかな」と感無量の表情だった。

 最後の会見で一番の理解者だった母・八重子さんへの思いを聞かれると、自然と涙が頬を伝った。「きつい思いをさせたなと思うこともありますけど、ゴルフのおかげで一緒にたくさんの思い出もできた」。感謝の気持ちを胸に第二の人生をスタートさせる。

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