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辻発彦氏 侍・源田の一発は“直前ど真ん中見逃し効果”

スポニチアネックス / 2024年11月17日 5時3分

<日本・台湾>4回、ソロを放つ源田(撮影・木村 揚輔) 

 ◇WBSCプレミア12 1次ラウンドB組第3戦 日本3-1台湾(2024年11月16日 台北D)

 【辻発彦 視点】台湾の先発・陳柏清(チン・ハクセイ)は源田の一発に面食らったと思う。初球はセーフティーバントの構えから真ん中の直球を見逃し。続く2球目、陳がスーッと投げてきたど真ん中の直球をフルスイング。スタンドまで運んだ。

 西武の監督時代、こんな感じの源田のホームランは何度か見ている。ワンストライク目の直球を平然と見逃して、相手が「打たないんだな」という気持ちで投げてきたところを狙い打ちにする。中押しとなる効果的なホームラン。さすがにいい仕事をする。

 源田という選手は日本代表に選出されると喜んで出ていく。強化試合の取材で顔を合わせた時、冗談で「143試合フル出場したシーズン、こんな時ぐらい休めよ」と言ったのだが、苦笑いしていた。派手な舞台で、堅実なプレーで毎回存在感を示している。守備は天下一品。スタメンでも控えとしても、ベンチとして使いやすいタイプだ。日本代表の中ではもう年配の方になってきたが、33歳になる次のWBCにも呼ばれると思っている。

 ノーヒットだった辰己にもいいタイムリーが出たし、初スタメンの佐野にも1本出た。源田、紅林、坂倉の下位打線も当たっている。どこからでもチャンスをつくって、どこからでも点が取れる。井端ジャパンは今いるメンバーの中でベストな野球ができている。

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