日本ハム・田宮が右肘手術で「ゆあビーム」超進化
スポニチアネックス / 2024年11月17日 6時2分
日本ハムの田宮裕涼捕手(24)が来季、改良版「ゆあビーム」を披露する。16日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で自主トレを実施。今オフに右肘のクリーニング手術を行い、来春キャンプは万全の状態で臨める見通しとなった。今季も右肘の痛みを抱えながらプレーするも、盗塁阻止率はリーグ2位の・367をマーク。長年の悩みが解消された来季、さらに磨きがかかったビームで刺しまくる。
長年の悩みから解放された田宮の表情は明るかった。今オフに長年痛みを抱えていた右肘のクリーニング手術を終え、状態次第では来月からスローイングを開始できる見通し。現在はランニングなどできることは限られているが、来季への不安は一切なかった。
「ここ3年くらいの不安がなくなったのでそれは良かった。より良い状態でキャンプを迎えられるかな」
自身初の開幕マスクをかぶった今季は、チームの捕手では最多の109試合に出場。“ゆあビーム”と称される強肩で何度もチームを救い、盗塁阻止率はリーグ2位の・367を誇ったが、決して万全な状態ではなかった。「ずっと肘に爆弾を抱えていた。もうダメだ」と、病院に駆け込んだのがCS争い佳境の9月だった。
「骨棘(こっきょく)が(肘の)裏にあったが、それが砕けてねずみになっていた」。腕も伸ばすことができず、日常生活も困難が強いられた。左利きのため茶わんを持つことができず、寝る際も右腕を抱えての就寝。痛み止めも効かず「アドレナリンの方が効いた。CSとかほぼ気力。投手への返球すら痛かったので」と振り返る。
そんな不安が解消された来季は強肩の威力がさらに増すことが予想される。今季は4月下旬まで打率4割を記録も、終盤に下降して・277でフィニッシュ。「打てなかったのも、技術より体の方でダメだった。一年間戦える体をつくって、そこから技術が悪いのか、体が悪いのか感じられれば」。“改良版ゆあビーム”で、パの韋駄天(いだてん)たちの脅威となる。(清藤 駿太)
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