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菊池雄星 地元・岩手に恩返しの夢道場!母校の隣に複合野球施設プロデュース

スポニチアネックス / 2024年11月18日 1時31分

施設内で愛息(手前)と遊ぶ菊池(撮影・郡司 修)

 アストロズからFAの菊池雄星投手(33)が17日、岩手県花巻市に完成した複合野球施設「King of the Hill(KOH)」のオープニングセレモニーに出席。自身がプロデュースし整備費を全額負担した屋内練習施設がお披露目された。

 花巻東で3年間を過ごした思い出の校舎と、鍛錬を積んだグラウンド。その右翼後方に隣接する地に「KOH」が完成した。「Hill」はマウンドを表し「マウンドの王様」はエースを意味。思いが詰まった施設だ。「最初は18・44メートルののブルペン、あとはウエートルームがあれば十分かなと。そうやってスタートしたが、足し算ばかりしていった」。ブルペン、マシン打撃ができるエリアやウエートトレーニング場を完備。最新機器でのデータ解析も行うことができ、マッサージルームやサウナも備えた。

 ブルージェイズ時代の22年。日本でのオフ期間に24時間、練習に打ち込める施設づくりに着手した。自身の練習充実とともに、地域に愛される場所にするとのコンセプトを追加。カフェエリアなども併設し「たくさんの野球少年、少女、地域の方々が集まる、コミュニティーの場所になったらいい」とした。

 こだわりは、2年前から自身で少しずつ集めたバリー・ボンズやベーブ・ルースらのサインボールなどを置いた、お宝グッズの展示コーナー。「僕が見ていてワクワクするものにしたかった。一流のものに囲まれて練習してほしい」。故郷への恩返しへ、思いの詰まった空間となった。(川島 毅洋)

 ≪「どこへ行ってもいいように」≫菊池はすでに同施設でトレーニングをこなしながら、来季への準備を進めている。FAという立場で「まだチームも決まっていないですし、何が起こるか分からないけど、モチベーションを高く持って、どこに行ってもいいように準備をしている」。来季目標には「一年間、高いパフォーマンスでローテーションを守ること」を掲げた。

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