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今オフのFA市場で注目される投手の「至高のメニュー」 佐々木朗希のスプリッター、菊池雄星のスライダー

スポニチアネックス / 2024年11月18日 7時57分

場内一周でファンに手を振る佐々木(撮影・沢田 明徳)

 大リーグ公式サイトが、このオフのFA市場で手に入れられる、最高レベルの速球、変化球について特集している。9人の投手の9つの球種が取り上げられているが、その中に菊池雄星のスライダーと佐々木朗希のスプリッターが含まれている。

 左腕菊池のスライダーは80マイル台後半、アストロズでのシーズン終盤の2カ月間でスライダーによる三振を31個記録し、8月と9月の全MLB投手の中で4番目の多さだった。クリス・セール(41個)、ディラン・シース(36個)、カルロス・ロドン(34個)に次いだ。シーズン全体では、菊池のスライダーによる三振数は63個で、左投手の中でセールとロドンに次ぐ3番目だった。

 菊池はアストロズでスライダーの使用率を大幅に増やし、37%の割合で投げた。ブルージェイズではわずか17%だった。9月には、スライダーが菊池の最も多く使う球種となった。このスライダーの多用が、キャリア初の200奪三振を達成する助けになっている。

 佐々木はまだメジャーリーグでの登板経験はないが、25年にMLBで投げるようになればスプリッターはメジャーで最高のものになるかもしれない。日本プロ野球(NPB)ではほぼ打ち崩せない球だったが、MLBでも同様になる可能性がある。

 今シーズン、日本で佐々木のスプリッターは平均88マイル(約141.6キロ)、57%の空振り率を生み出した。23年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、メジャーリーガー相手に佐々木のスプリッターが披露されたときは平均91マイル(約146.4キロ)、8三振を奪った。近年、メジャーリーグに大谷翔平、山本由伸、千賀滉大が素晴らしいスプリッターを持ち込んだが、その中でも最高のものなのかもしれない。

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