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卓球界の新星・大藤沙月、世界ランク125位から8位に急浮上 坂本竜介コーチと目指すロス五輪

スポニチアネックス / 2024年11月18日 16時8分

WTTファイナルズへと意気込む大藤

 卓球女子シングルスで世界ランキング8位の大藤沙月(20=ミキハウス)らが18日、世界のトップランカーが集結するWTTファイナルズ(20~24日、福岡)の開幕を前に、大阪・八尾市内にあるミキハウスのトレーニング施設で練習を公開した。

 4月の時点で世界ランキング125位だった大藤は、現在8位。10月のWTTチャンピオンズ・モンペリエ大会で優勝するなど成長著しく、半年あまりで一気に早田ひな(日本生命)、張本美和(木下グループ)に次ぐ日本勢3番手までランクを上げてきた。

 「昨年はまだファイナルズの存在も知らなかった(笑い)。でも、今年から(世界の)試合に出始めて優勝していく中で“狙えるぞ”ってなってきた。目の前に見えてきて、すごく楽しかった」

 かつて20~21年と全日本選手権ジュニア女子シングルスで2連覇を達成。だが、世界で勝てる実力は備えていなかった。これまで丹羽孝希のプライベートコーチなどを務めてきた坂本竜介コーチ(39)に昨年10月から指導を仰ぐようになり、迎えた今年1月の全日本選手権。平野美宇に0―4で敗れた後に「どうなりたい?」と同コーチから問われると「五輪に出たい」と打ち明けた。

 そのタイミングを待っていた坂本コーチのもと、打ち方やスタイル、用具なども全て一新した。

 「単純に言えば、守りから攻撃に変わりました。自分の教え方は、まず脳改革。考え方を変えないと新しいことには挑戦できないので。“勝てないよね”という話をしたら“どうすれば勝てるのか”“勝ちたいです”と。“じゃあ変えようよ”ということで2月から大改革しました」(坂本コーチ)

 攻撃的なスタイルへの転換。加えて、それを支える用具も変えたことから、1カ月半~2カ月は思うように打つことはできなかった。ただ、少しずつ新しい形が身につき始めると、結果が伴うようになる。今年度の4月からはフィーダー、コンテンダーを含めWTTのツアーで6勝。当初は「来年3月までに世界ランキング30位以内」が目標だったが、8位にまで急浮上した。

 初めて挑むファイナルズ。シングルスの抱負を問われ、笑みを浮かべながら言葉に力を込めた。

 「一度勝ってから(世界ランキング1位の)孫穎莎選手と対戦したいです。(目標は)ベスト4です」

 今後に向けては「世界ランク5位を目指していて、そこを目指せば必然的に五輪も見えてくると思う」と語る大藤。日本の新星が、まずは福岡でインパクトを示す。

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