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大田泰示引退会見 DeNA三嶋、戸柱が感謝 「90年組の星。雑誌で見る選手だった」と敬意

スポニチアネックス / 2024年11月18日 19時42分

引退会見で笑顔を見せる大田(撮影・会津 智海)

 DeNAを戦力外となった大田泰示外野手(34)が18日、横浜市内の同球団事務所で現役引退会見に臨んだ。

 90年生まれで、東海大相模から巨人ドラフト1位でプロ入り。日本ハム、DeNAと3球団で通算84本塁打をマークし16年間の現役生活を終えた。DeNAでは同学年で三嶋一輝投手、戸柱恭孝捕手が来季も元気に現役を続行する。

 この日、両選手は2軍練習施設「DOCK」で体を動かした。三嶋は大田の話題になると「泰示は僕らの代では、高校のときから本当に一番有名な選手。(高校)野球雑誌でもやはりトップは東海大相模の大田。同級生の“星”ですよ。ドラフト1位で巨人に入って、本当に気になる存在だった」と当時を懐かしんだ。

 戸柱も「今日が引退会見ですか…」としみじみ。「雑誌でいつも見ていた選手。まさか一緒のチームでやるとは、と。90年組では大田泰示という人間は、その中心。引退はやっぱり寂しいですよね」と続けた。

 三嶋も戸柱も、大田がDeNAに入団してからの3年間はお互いを刺激しあった。ともに口をそろえるのは「“勝ちたい”への取り組みが人とは違った」点。ベンチスタートでもナインを鼓舞し、最前列で若手選手の尻を叩く姿は共感できた。

 会見で大田は2人についても触れた。「そうですね、同学年でも浅村(大阪桐蔭)が西武に入って、中島卓也、杉谷拳士だったり、僕の中では巨人にいて出遅れたなあ、というのはあった。そしてDeNAに来て三嶋、戸柱だったり…。90年世代としては長く現役を続けてもらいたい。日本シリーズでも戸柱が頑張っている姿が本当にうれしかった」と目を細めた。

 三嶋は言う。「泰示は僕に“ユニホームを着ているうちが華”と言ってくれた。本当にそう思う。だから僕ももう少し頑張ろうかなと思う。彼の言葉は全てが重かった」。

 30分続いた会見は、最後は報道陣の「拍手」で終わった。それは丁寧に言葉をつむぎ続けた大田の姿を、三嶋同様に「重かった」と感じた者たちの自然の行為だった。

 (大木 穂高)

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