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阪神・球児監督の“吉兆初陣”決まった! 日本一の23年と同日同カード「2・15楽天戦」

スポニチアネックス / 2024年11月19日 5時18分

阪神・藤川監督

 新生タイガースの初陣が決まった。阪神・藤川球児監督(44)が来年2月15日に沖縄県・宜野座で行う予定の楽天戦(練習試合)が25年の初対外試合となることが18日、わかった。岡田彰布前監督(現オーナー付顧問=66)が指揮を執って18年ぶりリーグ制覇と38年ぶり日本一に輝いた23年も、「2・15楽天戦」が初実戦だった。吉兆を予感させる師弟のつながりのもと、V奪回への第一歩をしるす。

 藤川監督の初陣が判明した。来年2月15日に、春季キャンプ地の沖縄・宜野座で、楽天と練習試合を行う。現役時代に「火の玉ストレート」を武器にプロ野球歴代5位タイの243セーブを挙げたスター選手の初采配であり、週末の土曜日が重なって、多数の来場者でスタンドが埋まることが確実だ。

 チームにとってもシーズン最初の練習試合のため、基本的にはノーサインの戦いが予想される。タテジマのユニホームを着た背番号「22」がベンチからブロックサインを出す場面は限られそうだが、オーダーには指揮官の意図が色濃く反映されることが予想される。

 17日まで高知県安芸市で行われた秋季キャンプでは3度の紅白戦を開催。主砲の佐藤輝の打順を、2番→1番→4番と変えた。2番に据えた際には「年間にすると、2番と5番、1番と5番では打席数が全然違う」と語り、好打者により多くの打席を立たせたい意向を示した。強打者に1、2番を任せる「メジャー流」をシーズンでも採用するのか否か。若手主体でメンバーを構成する時期とはいえ、藤川監督の打順戦略に、一定の方向性が表れる可能性がある。

 相手となる楽天の最注目選手は、今秋のドラフト会議で5球団が競合した明大の内野手・宗山塁=写真。東京六大学のスター遊撃手が出場となれば、虎党だけでなく野球ファンからも熱視線を集める一戦になるのは間違いない。

 「2月15日の楽天戦」は、猛虎にとって吉日であり、縁があるカードだ。前監督の岡田オーナー付顧問が監督に復帰した23年の初戦も、同日、同カードだった。そこで16―1で圧勝。幸先のいいスタートを切ったチームはシーズンでも快進撃を続け、18年ぶりリーグ制覇、そして38年ぶり日本一をつかみ取った。

 04~08年の岡田監督の一次政権時代に抑えとしての適性を見いだされた藤川監督が、恩師と同じ「2・15楽天戦」で船出をするのは、不思議な巡り合わせ。2年ぶりのV奪回へ、吉兆を感じさせる。

 ≪阪神新監督の春季キャンプ初対外試合≫

 ★09年真弓監督 2月11日、日本ハムとの練習試合(宜野座)。初回無死一塁でバントのサインを出さず、積極的な攻撃で“真弓色”をアピールも2―5で敗戦。

 ★12年和田監督 2月12日、日本ハムとの練習試合(宜野座)。初回無死一塁から俊介が初球にバスターエンドランなど一挙6得点を挙げて8―5で勝利。

 ★16年金本監督 2月16日、楽天との練習試合(宜野座)。長打9本含む12安打で12得点。「強く振る」超変革の兆しを見せ12―5で大勝も、試合後は円陣を組み「自信が過信にならないように」と戒めた。

 ★19年矢野監督 2月14日、楽天との練習試合(宜野座)。前年2軍監督時代同様の「積極性」を指示。ノーサインで果敢な走塁を連発する姿を見守った。試合は5―2で勝利。

 ★23年岡田監督 2月15日、楽天との練習試合(金武)。佐藤輝の3打席連続適時打に原口2ラン、井上の代打3ランなど、相手の制球難にもつけ込んで16―1。ノーサインでの大勝に上機嫌「そんなに悪いところはないわな」。

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