ハリケーン被害のレイズ 新球場建設計画も危機 28年オープン予定が本拠移転の可能性も…米報道
スポニチアネックス / 2024年11月19日 9時31分
レイズの新球場建設計画が頓挫した可能性を18日(日本時間19日)、地元紙「タンパベイタイムズ」が報じた。
レイズは28年の開場を目指し、総工費13億ドル(約2013億円)で新球場の建設を計画している。
ただ、同紙が「まだ公式発表はないが、トロピカーナフィールドの跡地に13億ドルをかけて新しいスタジアムを建設するという歴史的な契約は、ほぼ決裂したようだ。その結果、タンパベイの野球の将来は、かつてないほど大きな危機にさらされている」と計画の危機を報じた。
同紙によると、レイズはセントピーターズバーグ市、ピネラス郡とともに新球場建設計画を進めているが、すでに、野球場建設の資金調達に充てられる債券に関する投票を1度延期しているピネラス郡委員会が、2度目の投票も延期する構えという。
この遅延により建設計画が停止しており、費用が大幅に増加する見通しで、計画が頓挫する可能性が高いとした。
また、現球場のトロピカーナ・フィールドは10月に受けたハリケーンの影響で屋根が全損。建物を所有するセントピーターズバーグ市が今月12日に修理費用は約5570万ドル(約86億3000万円)となり、復旧は26年になるとの報告書を発表している。
そこで、来季はヤンキースのキャンプ地スタインブレナー・フィールド(フロリダ州タンパ)を“間借り”することとなっている。
ただ、修理費用が当初の見積もりより大幅に上回ることから、数年後に解体予定のスタジアムへの支出について、セントピーターズバーグ市議会が難色を示す可能性もあるとした。
新球場の建設が1年遅れるだけでも建設費が上がる可能性があり、またトロピカーナ・フィールドが修復されなければ、チームは収容人数の少ないスタジアムで試合をするため、最大4シーズン(2025~2028年)にわたり大幅な収益の損失も見込まれる。
球団オーナーのスチュワート・スターンバーグ氏が小さい球場で試合をすることで収入が減るという考えは受け入れることができるが、新スタジアムが宙に浮いたままであれば無理だと語っているという。
さらに、スターンバーグ氏が「先月、郡委員会は約束していた債券を承認せず、球場協定を覆した」と語り「この行動は、我々がパートナーとして郡を失ったという明確なメッセージだった」と発言したことも紹介。チームが移転し、別の場所で新スタジアムを建設する可能性にも触れた。
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