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長崎原爆と戦争…“神回”だった「海に眠るダイヤモンド」 ファンは気付いた「さだまさし」の説得力 

スポニチアネックス / 2024年11月19日 10時33分

日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」第4話。和尚(さだまさし)と百合子(土屋太鳳)(C)TBSスパークル/TBS

 俳優・神木隆之介(31)が主演を務めるTBS系日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(日曜後9・00)第4話が、17日に放送された。長崎原爆と戦争を描いた物語が話題を集め、番組名がXトレンド入りする大反響に。そんな中、島民の相談役となっている和尚・さだまさし(72)が注目を集めている。

 <以下、ネタバレあり>

 本作は、1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語。「アンナチュラル」(2018年)、「MIU404」(2020年)、現在上映中の映画「ラストマイル」など数々のヒット作を生み出してきた、野木亜紀子×塚原あゆ子×新井順子という強力チームが手掛ける。戦後復興期から高度経済成長期の“何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”にあった家族の絆や人間模様、青春と愛の物語を紡いでいく。

 第4話の舞台は1958年7月。百合子(土屋太鳳)の母で、長らく体調を崩していた寿美子(山本未來)の容態が悪化する。第二次世界大戦末期の1945年8月9日、キリスト教徒である百合子と母は、長崎市にあるキリスト教のカトリック浦上教会を訪れていた。この日は長崎に原子爆弾が投下され、一瞬で多くの尊い命が失われた8・9。百合子と母は被ばくし、母は10年後に白血病を発症していた。

 母を亡くした百合子は、和尚(さだまさし)に「爆弾を落とした人たちも、同じ神を信じてた」「戦争は終わってない。被ばくした人には終わってない」「神は何もしてくれない。どうして…」と訴える。和尚は「神も仏も、何もしないとよ。何かするとは人間の業。人を生かすも殺すも人間のすることよ」と語り、「ごめんね。私たちが、私たち大人たちが、苦しみばつくりだしてしもうたとよ。子供たちに大きな禍根ば残してしもうた。これはね、ぜーんぶ、私たちの罪よ」と語りかける。

 長崎出身のさだは、74年4月、吉田政美とのデュオ「グレープ」で「精霊流し」という曲をリリースしている。さだの母方の従兄が水難事故で亡くなってしまったときの精霊流しの思い出がモチーフで、第16回日本レコード大賞作詩賞を受賞。のちに自伝的小説として書き下ろし、ドラマ・映画化もされた。

 物語のラストは、「精霊流し」で故人の鎮魂や平和への願いを込めた。「私たちは祈る。今度こそ間違えないように。悲しみを繰り返さないように。強く、いられるように。願いを込めて、祈る」と、鉄平の言葉で締めくくられる。

 さだと同作の縁に気付いた視聴者からは、「いまこそ説教和尚の真骨頂をみてほしい。さだまさしの『精霊流し』の歌詞す。タイトルの『海に眠るダイヤモンド』ってなんだろうな……極楽に行けるようにという想いを込めたものが精霊流しなら、その想いや涙や後悔が、流れ着いた海に沈んでいるのかな」「4話。精霊流しにさだまさし」「精霊流しだからさだまさしさんかーなんてボーっと安易に思ってたけど熱演の土屋太鳳さん、熟達の國村隼さんを受け止める和尚役に驚き。この言葉にどう返す?といちいち息をつめて見守り、さすがの和尚じゃ!と、言うことにも醸す空気感にも納得させられる」「精霊流しと盆踊り。さだまさしさんの精霊流しが蘇る」「精霊流し繋がりなのかさだまさしさん出演で、説教という名の寄り添いも良かった…」「精霊流しだからさだまさしさんキャスティングなんだ!と今日気づきました」「精霊流しの回にさだまさしは、絶対に必要だったんだろうな。説得力が違う」と、称賛の声が上がった。 

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