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NHK会長 Nスぺ「ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」に言及 内容は「テレビを見て知った」

スポニチアネックス / 2024年11月20日 14時9分

東京・渋谷のNHK社屋

 NHKは20日、東京・渋谷の同局で定例会長会見を行い、先月20日に放送された旧ジャニーズ事務所(SMILE-UP.)の故ジャニー喜多川元社長を取り上げた「NHKスペシャル ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」(後9・00)について言及した。

 番組について、稲葉延雄会長は番組のタイトルなどは認識していたというが、「中身については知りませんでした。放送の日、テレビを見て知った」と明かした。

 記者から番組制作に当たり、局内での協力が得られなかったのではという指摘もあったが、担当者は「現場のいろいろろ問題意識で取材していると思っている。現場と我々が必ず同じではない。きちっと対応して番組が放送されたと思っている」と説明した。

 番組内でのSMILE―UP.の補償本部長の発言が大きな話題に。番組放送後、SMILE―UP.は補償本部長を解任。稲葉会長はこの発言について「皆さんが感じたような違和感は感じた」と指摘。解任については「会社として適切な処置が取れたという受け止めております」と評価したとし、SMILE―UP.からマネジメント業務などを引き継いだ「STARTO ENTERTAINMENT」の所属タレントの起用再開の判断も「間違いではなかった」とした。

 ジャニー元社長による所属タレントへの性加害は、昨年3月に英BBCのドキュメンタリー番組で取り上げられ、4月に元ジャニーズJr.で歌手のカウアン・オカモトが会見で性被害を受けたと主張したことで大きく注目された。外部専門家による再発防止特別チームが8月に発表した調査報告書で、「長期間にわたって性加害が繰り返されていた」と認定され、9月の会見で認めた。

 番組では、当時を知る人物の証言をもとに構成され、メディアとの関わり方や姉・メリー喜多川さんと築き上げた事務所の実態に踏み込み、反響を呼んだ。

 同局では放送直前の先月16日、同日をもって旧ジャニーズ事務所のマネジメント業務などを引き継いだ「STARTO ENTERTAINMENT」の所属タレントの番組への新規起用を再開することを正式に発表。 性加害問題を受け、昨年9月に新規起用を停止してから1年以上が経過。ようやく事態が進展したばかりだった。

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