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アジア2冠王者の佐々木尽 元日本王者・坂井戦へ「KOでぶっ倒す」 米国スパー合宿で「刃牙みたいな…」

スポニチアネックス / 2024年11月20日 16時33分

会見に臨んだ佐々木(左)と坂井

 ◇東洋太平洋&WBOアジア・パシフィック・ウエルター級タイトルマッチ12回戦 王者・佐々木尽(八王子中屋)―元日本同級王者・坂井祥紀(横浜光)(2024年12月24日 東京・有明アリーナ)

 東洋太平洋&WBOアジア・パシフィック・ウエルター級王者の佐々木尽(23=八王子中屋/18勝17KO1敗1分け)が20日、12月24日に行われる坂井祥紀(横浜光)との防衛戦に向け都内で会見した。

 東洋太平洋王座2度目、WBOアジア・パシフィック王座5度目の防衛に向け「坂井選手は鉄壁のディフェンスが武器だが、その鉄壁の防御すら吹っ飛ばす攻撃力が自分にはある。一度もKO負けがない坂井選手をぶっ倒して盛り上げたい」と気合十分に話した。

 日本人初のウエルター級世界王者を目指す23歳は、先月21日から米ラスベガスで約3週間のスパーリング合宿を敢行。数多くの世界王者とコンビを組んできたトレーナーのイスマエル・サラス氏のジムで同氏から指導を受け「精神と時の部屋のようだった。日本で1年くらいの時間を一週間で経験したような濃密な時間を過ごせた」と手応え。タイプの異なる本場の選手と手合わせし、「自分の理想は(グラップラー)刃牙。後ろから殴られても、避けて一発当てるみたいな生物的な強さを手に入れられた」と自信満々に話した。

 9月の前戦では東洋太平洋8位、WBOアジア・パシフィック10位のカミル・バラ(35=オーストラリア)に7回52秒TKO勝ちするなど、世界ランキングはWBA4位、WBC4位、IBF3位、WBO3位。自身のSNSでもIBF世界同級王者ジャロン・エニス(米国)ら現世界王者に対して「勝てる自信しかない」と強気なコメントをするなど世界挑戦の時を待っている。

 来年以降の世界挑戦の時期について「正直今でもいいし、道を歩いていていきなり決まってもやってやるくらいの気持ちで日頃から心構えができている。決まればいつでもいいし、勝てる自信しかない」と自信満々に話し「KO負けない相手を倒すことが一番大事。そこは目指したい」と次戦での世界へのアピールを誓った。

 対する坂井は今年5月、豊嶋亮太(帝拳)に僅差の判定で敗れ日本同級王座から陥落して以来の再起戦。佐々木について「ほとんどの面で僕より上回ってるい。スピード、パワーにおいても全部(彼が)上」と分析した上で「相手が自分より上回っていたとしても勝てるのがボクシング。自分はキャリアと気持ちで上回れたら」と静かに闘志を燃やした。

 同一戦は4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(31=大橋)がIBF&WBO同級1位のサム・グッドマン(26=オーストラリア)との防衛戦のアンダーカード。興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」が当日に独占無料生配信する。

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