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阪神・球児監督に元阪神の後輩・西村憲氏が熱い思い「失敗して当たり前」へこたれない精神に感銘

スポニチアネックス / 2024年11月21日 5時16分

西村憲にウイニングボールを渡す藤川

 【球児にYELL 西村憲氏】阪神・藤川球児監督(44)とゆかりのある人物が思い出を語るとともに、激励のメッセージを送る「球児にYELL」。今回は、09年から4年間チームメートとして過ごし、現在は独立リーグ・和歌山ウェイブスの監督を務める西村憲氏(37)。現役時代から今なお敬意を抱く先輩に対し熱い思いを語った。

 球児さんがタイガースの監督に就任されるニュースを耳にして“待ってました”と心の中で叫びました。就任会見の言葉もすべて読みましたし“歴史をつないでいく”という言葉が印象的で、進化したタイガースの一ページを球児さんがつくられることが楽しみで、開幕が待ち遠しい気持ちでいっぱいです。

 球児さんとは僕が1年目だった09年から4年間、一緒にプレーさせてもらいました。ずっと憧れの存在で、まずはまねからスタートしたんです。マウンドでの振る舞いや、極端に言えば歩き方や、立ち姿までです。球児さんと仲良くしている先輩の人たちを見てうらやましくも思っていました。

 プレーヤーとしては1軍戦力になる大変さや厳しさを教えてもらいました。印象的なのは、良い時よりも何か失敗した時。球児さんは平然としていて、へこたれない。自分なら落ち込んで、引きずってしまうところも球児さんはそんな姿を見せない。それが結局は長いシーズンで継続してパフォーマンスを落とさないことにつながるんだと学びました。

 絶対的クローザーを務められて、成功して当たり前と思われているポジションでむしろ“失敗するのが当たり前”という心構えでいるようにも見えました。打たれても、ミスしてもへこたれない。これは今年から私が監督をしている和歌山ウェイブスの選手たちにも伝えていることです。

 舞台は違いますが、今年から私も監督を経験させてもらっています。難しさ、厳しさ、忙しさは昨年までの投手コーチと比べれば3、4倍ですが、やりがい喜びも同じぐらいあります。チームの勝利をみんなで喜び合って、選手それぞれの成長が見えた時の達成感は想像以上です。

 最後にお会いしたのは、球児さんの引退試合で甲子園に招待していただいた時ですが、それからも球児さんが解説をされている時も放送を聞いて勉強をさせてもらっていました。同じ監督として来年からは、さらに勉強させていただこうと思っています。とにかく楽しみです。(和歌山ウェイブス監督)

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