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舞の海氏 北の富士さん死去に沈痛 絶妙な掛け合いの裏で…思い出に残る言葉「ずっと言わなかったけど…」

スポニチアネックス / 2024年11月21日 16時54分

2018年5月、二所ノ関一門連合稽古で、舞の海秀平氏(左)と話す北の富士勝昭さん

 ◇大相撲九州場所12日目(2024年11月21日 福岡国際センター)

 元小結の舞の海秀平氏(56)が21日、NHKの大相撲中継に出演。20日に82歳で死去したことが分かった元横綱で相撲解説者の北の富士勝昭さん(本名・竹沢勝昭=たけざわ・かつあき)を追悼した。

 訃報を受け、NHK中継では北の富士さんの経歴を振り返りつつ、今年7月の名古屋場所で北の富士さんがVTR出演した時の映像などを放送。

 その中で、20年以上大相撲中継で北の富士さんとの絶妙なコンビネーションで解説を務め、ともに角界を盛り上げた元小結・舞の海秀平氏は「またいつか必ず掛け合いができる日が来ると信じてここまで来たので、本当にがっかりです。向正面からいつもぶつかっていって、いなされたり突き返されたりとか、それが凄く楽しみだった」と悲痛な思いを吐露。

 2人の思い出としては解説で「同じ見解なのに(北の富士さんが)わざと反対の意見を話すこともあって。あえて自分が悪役に徹して私を持ち上げてくれて…そう思う放送の日もありました」と打ち明ける。

 また「ずっと言わなかったんですけど、2人だけで飲んだ時に“俺とお前はあまり仲良くしちゃいけないんだよ”と。その言葉が凄く嬉しかったですね」とファンを楽しませた、2人のやりとりの裏には北の富士さんからの“金言”があったことを明かしていた。

 北の富士さんは1974年7月に引退した後、年寄「井筒」を襲名。井筒部屋を起こしたが、77年の九重親方(元横綱・千代の山)の死去に伴い九重部屋を合併。師匠として千代の富士、北勝海の2横綱を育てた。

 98年初場所後には理事選挙に絡む騒動もあって相撲協会を退職。同年の春場所からNHKの大相撲中継の解説者を務めた。忖度のない力士たちへの叱咤激励、的確な解説で人気に。2000年からNHK専属解説者になった元小結舞の海秀平氏とのやり取りも度々話題になっていた。

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