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八村発言で揺れる中…ホーバスジヤパン 再出発の快勝

スポニチアネックス / 2024年11月22日 4時47分

指示を出すホーバス監督(撮影・小海途 良幹)

 ◇バスケットボール男子アジア杯予選 日本93ー75モンゴル(2024年11月21日 日環アリーナ栃木)

 C組で世界ランク21位の日本がホームで同108位のモンゴルに93―75で快勝し、3戦全勝とした。28年ロサンゼルス五輪を見据えて契約延長したトム・ホーバス監督(57)はパリ五輪後の初戦を白星発進。今回の活動に参加していないNBAレーカーズの八村塁(26)が日本協会批判を展開して波紋が広がる中、チームは目の前の戦いに集中した。24日のアウェー・グアム戦に勝てば2試合を残して本戦切符を手にする。

 日本バスケ界を混乱に陥れた騒動の余波が冷めやらぬ中、日本代表がロス五輪への再出発を白星で飾った。八村の批判の矛先となったホーバス監督の采配が的中。故障者による追加招集ながら先発に抜てきした西田が7本の3点シュートを決めてチーム最多21得点を挙げれば、主将に任命した比江島も18得点と躍動した。指揮官は「勝ててうれしい」と笑顔。中村、大浦ら新戦力は空回りしたが「ヘッドダウンすることはない。この経験は必要」と若手が経験を積めた収穫を強調した。

 爆弾発言は8日前。13日のNBAの試合後に八村が日本協会の強化方針を批判した。コーチ選定にも言及し「日本代表にふさわしい、男子のことを分かっている、そういう人がコーチになってほしかった」と不満を口にした。男子の指導経験のないまま就任したホーバス監督を指すのは明白。渡辺事務総長は現体制をバックアップする方針を強調した上で「大変複雑な気持ちだと思う」と心情をおもんぱかっていた。

 NBA選手が参加する可能性のある次の代表活動は27年W杯。渡辺事務総長は「時間的な猶予はある」と2人の関係修復に全力を注ぐ構えだ。八村にコーチ選定の正当性を認めさせて事態を好転させるには、勝利を積み重ねることが不可欠。今後も波乱含みの展開が予想される中、まずはコート上でしっかりと格下を退けた。中2日で迎えるグアム戦に勝てばアジア杯本戦切符を獲得。指揮官は「グアム戦に集中していこう」と自身に言い聞かせるように語った。

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