莉子「大きな転機になる大切な作品」 日テレ主演ドラマ「3年C組は不倫してます。」で不倫女子高生役熱演

不倫する女子高生役を演じる莉子（撮影・村上　大輔）

　女優の莉子（21）が日本テレビの主演ドラマ「3年C組は不倫してます。」（火曜深夜0・24）で不倫する女子高生を好演している。クラス内の他の女子生徒と結婚している男子生徒と葛藤しながらも禁断の恋をする役どころ。難役に挑んだ撮影の日々を「ここまで苦しいのは初めて」と振り返るも「大きな転機になる大切な作品」と充実した表情を浮かべた。

　2022年4月に民法改正で成人年齢が18歳に引き下げられ、高校生でも親の同意なく結婚可能になったことから着想を得て生まれた今作。設定には「これまで交わることがなかった“高校生”と“不倫”が一緒になることに新しさやワクワクを感じました。今だからこそできる作品だと思いました」。

　不倫相手は初恋の人でもあるため、役作りでは不倫という言葉に縛られず「誰もが持つ、忘れられない初恋の真っすぐな感情」を意識したという。だが、これまで経験してきた恋愛作品とは大きな違いがあり「胸キュンのように純粋に気持ちを伝えず、今回は“この思いを伝えたいけど伝えちゃいけない”という葛藤の感情表現が大変でした」。「映像で見ると、全然感情が伝わってないことに気付かされました。今までで一番多く見直しました」と言うほど何度も監督と映像を確認し、まばたきの間や回数にもこだわった。

　18年に女優デビューし「数年前までは、場数を踏んでお芝居の基礎を学ぶことを大切にしてきました」と自己分析。明るいキャラやギャルの役柄が多かった中で、「ここ数年は積極的に役の幅を広げていきたいと感じていました」。現在、ABEMAオリジナルドラマ「インフォーマ　―闇を生きる獣たち―」にも出演中。週刊誌のタイ特派員という全く異なる役柄を演じ、まさにさまざまなキャラクターに挑戦中だ。

　「同級生と不倫する高校生」という役に出合い「苦戦した」とするも「もどかしい感情の表現など得るものが大きかった」と確かな手応えを口にする。今作を機にますます活躍の場を増やしていきそうだ。