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「光る君へ」美術チーム 国際色豊かな大宰府の市を表現 露店には「まひろゾーン」と「周明ゾーン」

スポニチアネックス / 2024年11月24日 20時46分

大河ドラマ「光る君へ」第45話「はばたき」。異国情緒溢れる大宰府の市 (C)NHK

 NHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8:00)は24日、第45話「はばたき」が放送され、まひろ(吉高由里子)は大宰府に到着。周明(松下洸平)と再会した。大宰府は外交の窓口。異国情緒溢れる市(マーケット)が広がっている。番組美術の山内浩幹チーフデザイナーと枝茂川泰生デザイナーがセットのこだわりを語った。

<※以下、ネタバレ有>

 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などを生んだ“ラブストーリーの名手”大石氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。

 北宋時代の都のにぎわいを描いた中国の絵巻「清明上河図(せいめいじょうがず)」を参考に、当時の中国風の風俗を表現した。「特徴をインプットしてロケにアウトプットした」(枝茂川氏)。赤をテーマカラーに、亭(東屋)を中心に露店を並べている。平安京の市との違いを出すために国際色豊かなデザインにしたという。

 「えさし藤原の郷」の政庁北側広場でロケを敢行。既存の朱塗建築を借景に亭や露店などの美術セットを組み合わせている。枝茂川氏は「ロケ地の稀少な建物とセットをいかに違和感なく同化させて建てるか。元々ある建物の赤色に合わせてセットの赤を塗った。ロケ地とセットにつながりを持たせています」と、工夫を語った。

 市には唐風家具や陶器、薬種、文房具、化粧品などの露店が華やかに立ち並ぶ。露店の裏設定として「まひろゾーン」と「周明ゾーン」が存在する。まひろゾーンは硯(すずり)や墨などの文房具。枝茂川氏は「硯(すずり)も墨も中国からきているので文房具店があっても良いのではないかと考え、まひろが好きそうなもの、まひろが店をのぞきそうなものを置きました」と明かした。周明ゾーンとして薬種が売られている。

 また、太宰府名物「梅ヶ枝餅」もある。本物の梅の枝に紙粘土で作った梅ヶ枝餅を差している。枝茂川氏は「一説では菅原道真に老婆が梅の枝に餅を差して渡したことが梅ヶ枝餅の始まりとか。面白いなと思い、風俗考証の佐多芳彦先生と相談の上で飾りました」と明かした。

 神は細部に宿ると言うが、今作の美術チームは細部までこだわり抜いている。その職人技はドキュメンタリー番組「100カメ」(木曜7・30)でも密着された。山内氏は「“『100カメ』見ました”と100人くらいに言われました」とジョークを交えながら、「皆さんの声がモチベーションになっています」と反響に感謝した。

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