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石川遼 逆転賞金王見えた!天候急変で難易度UPも1差3位浮上 自己最長58ホールボギーなし

スポニチアネックス / 2024年11月24日 4時46分

<カシオワールド・第3日>2番、ティーショットを放つ石川遼(撮影・井垣 忠夫)

 ◇男子ゴルフツアー カシオ・ワールドオープン第3日(2024年11月23日 高知県 Kochi黒潮CC=7350ヤード、パー72)

 賞金ランク5位の石川遼(33=CASIO)が4位から1バーディー、ボギーなしの71にまとめ、通算11アンダーで首位と1打差の3位に順位を上げた。前戦の最終ラウンドから58ホール連続ボギーなしとなり、10年に記録した49ホールの自己最長を14年ぶりに更新。安定感抜群のゴルフで今季3勝目をつかみ、逆転賞金王をたぐり寄せる。通算12アンダーの首位には宋永漢(ソン・ヨンハン、33=韓国)ら2選手が並んだ。

 冷たい北風が吹き付けたKochi黒潮CCで、ムービングデーを戦う石川は思わず無口になった。「難しすぎて組の会話も少なくなった」。不規則な強風、硬く締まったグリーン…と、考えるべきことが山ほどあったからだ。過去13度の出場で最も難易度が高いと感じたこの日にただ一人のボギーなし。さらには18歳の時に記録した自身連続ボギーなしを58ホールで更新したのだから価値がある。

 「100点満点のゴルフではないけど、その中でミスを減らしてボギーを少なくというのはできている」

 予選2日間から一転した天候がコースの難易度を上げた。連続ボギーなしを続けるのは「今日はさすがに無理かな」と思うほど。1番で2メートルのパーパットを残すピンチも、これを沈めきる。風が強まった後半も11、14番のパー3でシビアな下りのパーパットをねじ込んでしのいだ。3戦前、米ツアーのZOZOチャンピオンシップで56位に沈んで痛感した。「もったいないショットのミスが多くて凄く悔しさを感じた」。一打一打への集中力の高さに、今大会から投入した2ボール型のパターもかみ合っている。

 佳境の賞金王レースで、トップを約3188万円差で追う立場。所属先のカシオが主催するホスト大会で、念願の初勝利をつかめば逆転の可能性だってある。1打差で迎える最終日に向け、「優勝争いの中にいられるように。最後まで諦めずにやりたいと思う」と石川。今季2勝目を挙げた2週前の三井住友VISA太平洋マスターズを含め、直近4勝は全て逆転優勝だ。

 ≪パー5で10打でも清水見事3位死守≫初勝利を目指す清水が、見事なカムバックで首位と1打差3位と好位置を死守した。2つ伸ばして迎えた7番パー5で「思い出したくない」というトラブルに見舞われる。第1打を右林に入れて右隣の4番に出したが、そこからフェアウエーを狙った第3打から2度も紛失球となった。8オン2パットで自己ワーストとなる「10」。ただし、そこから伸ばして73で回り、一度ははじき出されたV戦線に戻ってきた。「この位置に帰ってこられて良かった。明日はひたすらバーディーを取っていけるように」。今季ここまでトップ10が7度。今度こそ優勝をつかんでみせる。

 ▼3位・上井邦浩 腰が大丈夫かなという感じだったけど何とか体が持っている。ゴルフの状態は悪くない。(プロデビュー戦から19年210日での初優勝となればツアー最長記録)

 ▼28位・平田憲聖 一日通して満足いくラウンドがほとんどできていないので評価できない。ビッグスコアを出してトップ10に食い込んでいけたら。(賞金ランク1位は72と伸ばせず)

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