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ラグビーのウェールズ代表が12連敗 143年の歴史でワースト記録も指揮官は辞任せず

スポニチアネックス / 2024年11月24日 10時3分

ウェールズのガットランド監督(ロイター)

 ◇ラグビー オータム・ネーションズシリーズ2024 ウェールズ 12-45 南アフリカ(2024年11月23日 カーディフ)

 ラグビー世界ランキング11位のウェールズ代表が同1位の南アフリカにホームで12-45と完敗し、24年のテストマッチ11戦全敗となった。勝利なしで1年間を終えるのは1937年以来87年ぶりの屈辱で、23年W杯フランス大会準々決勝のアルゼンチン戦から12連敗は、1881年の協会創設以来143年の歴史でワースト記録となった。

 2007年から19年までウェールズ代表を率いて欧州6カ国対抗優勝4回、19年W杯日本大会4位などの実績を挙げ、22年に復帰したニュージーランド出身のウォーレン・ガットランド監督(61)は辞任しない考えを示した。6カ国対抗で21年ぶりの最下位に終わった今年3月には辞任を申し出たが、協会が却下していた。「伝統的に秋(のテストマッチ)は育成に使われるが、6カ国対抗は違う。協会にとって重要であると分かっている。(辞任の申し出は)本気だった」と説明した。

 代表通算158キャップを誇る元主将のロック、アランウィン・ジョーンズをはじめ、前回のガットランド監督時代に活躍した多くの選手が過去2年間で現役引退か代表を引退。世界的名選手を次々と輩出してきたウェールズ全体が財政難に苦しみ、アカデミーチームも解散して20歳以下の選手たちが行き場を失っている。

 ガットランド監督は「我々は何年もの間、期待された以上の成果を上げてきた。だが、ダムが決壊したら修正には時間がかかるだろうとも言い続けてきた」と語り、「ダムは決壊したのだ」と明言。「前向きな変化をもたらすには協会と地域の間で合意が必要だ。時間はかかるだろうが、選手たちが学べれば希望はある」と訴え、「今日の和解選手たちのプレーを見て、(来年の)6カ国対抗へ向けてさらに成長し、良くなるチャンスがあるという大きな希望が湧いた」とも話した。

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