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侍ジャパン 台湾に敗れ準V 井端監督「負けたのは全て私の責任」

スポニチアネックス / 2024年11月25日 5時2分

<日本・台湾>敗れて、台湾の歓喜を見つめる井端監督(左から3人目)ら日本ナイン(撮影・光山 貴大)

 ◇WBSCプレミア12決勝 日本0―4台湾(2024年11月24日 東京D)

 「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」で連覇を目指した侍ジャパンは24日、今大会3度目の対戦となった台湾との決勝で0―4で敗れ準優勝に終わった。打線はわずか4安打に終わり、国際大会では09年WBC1次ラウンドでの韓国戦以来15年ぶりの零敗。国際大会連勝も27でストップし、19年プレミア12から続いた国際大会連覇は3で止まった。

 しばらく動けなかった。両腕は組んだままだ。試合終了の瞬間、井端監督は厳しい表情のまま視線をグラウンドに向け続けた。今大会9戦目にして初めて喫した黒星。大会最少だった1敗で、連覇が消えた。

 「負けたのは全て私の責任。これだけ過酷なスケジュールで選手はよくやってくれた。選手に感謝したい」

 主要国際大会の敗戦は、前回大会だった19年スーパーラウンドの米国戦以来5年ぶり。国際大会での連勝が27で止まった。前日まで平均7・9点だった打線が寸断された。23日に台湾が罰金を払ってまで決勝の先発に回した左腕・林イク〓(リン・イクビン)に、4回まで1安打。ダイヤモンドバックス傘下で来季にもメジャー昇格が見込まれる有望株に抑えられると、わずか4安打と台湾投手陣を崩せなかった。零敗は09年のWBC1次ラウンド韓国戦以来15年ぶりの屈辱。無安打だった牧は「勝たないといけないところで負けた。強いジャパンをつくっていくしかない」と悔しさをにじませた。

 出場辞退が相次いだ中で、小園、坂倉、辰己らバットコントロールに優れた巧打者を招集した。状態の良い選手から起用。1次ラウンド2戦目だった15日の韓国戦で清宮に代打・佐野を送り、翌日の台湾戦からスタメンを入れ替えるなど決断力も光った。指揮官が肝いりで選んだ藤平は6戦無失点とブレークした。

 台湾戦で起死回生打を放った13年WBC当時、指揮官は37歳。招集時に「半分コーチだぞ」とコーチ用の手帳を手渡され、国際大会でチームを俯瞰(ふかん)する野球勘を磨いた。連覇は逃したが平均年齢25・7歳と若手主体のチームで、森下、小園ら若い力が躍動するなど収穫もあった。「選手は精神的にも肉体的にも強くなった。来季以降を楽しみにしたい」。次の照準となる26年WBCで雪辱を果たす。(神田 佑)

 ≪連勝は27で止まる≫日本代表は決勝で台湾に零敗。主要国際大会の敗戦は19年プレミア12スーパーR米国戦(●3―4)以来で、同大会のメキシコ戦から続いていた連勝は27で止まった。また、零敗は09年WBC1次ラウンド韓国戦(●0―1)以来15年ぶり。台湾戦の敗戦は18年の壮行試合(●5―6)以来で、オールプロによる国際4大会(五輪、WBC、プレミア12、アジアプロ野球チャンピオンシップ)に限るとこれまで無傷の10連勝中だったがこちらもストップした。

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