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ロッテドラフト1位の青学大・西川史礁 最終打席は三振 激動の一年を終え「楽しかったです」

スポニチアネックス / 2024年11月25日 18時17分

<創価大・青学大>4冠を達成し、笑顔でポーズをとる青学大の(前列左から)佐々木、西川ら青学大の4年生たち(撮影・木村 揚輔)

 ◇明治神宮大会 大学の部決勝 青学大7―3創価大(2024年11月25日 神宮)

 バットが出なかった。大学最終打席は信条のフルスイングができないまま見逃し三振。ロッテからドラフト1位指名を受けた西川史礁外野手(4年)は、戦い続けた神宮の打席からの景色を目に焼き付け「これまでで一番悔しい三振だった。次のステージではきっと…」とプロでの活躍を誓った。

 苦しいラストシーズンだった。9月25日の日大戦での死球で右手人さし指を骨折。それ以降、リーグ戦に戻ってくることはなかった。それでもベンチから必死に声を出し、リーグ4連覇の瞬間は「悔しさよりうれしさの方が大きいです」と心から喜んだ。

 今大会前にはフルスイングできるまでに回復したが、守りに就くことが困難だった。リーグ戦とは違い「DH」制ではないため、ここぞでの場面で代打待機。天理大との準決勝、この日の決勝と2打席、代打に立ったが結果は2三振。快音を響かせることができず「まだまだだなと。もっともっとレベルアップしないと」と現状に満足している様子は全くない。

 だが、戦う姿勢は後輩の胸を打った。先発した最速152キロ右腕・中西聖輝投手(3年=智弁和歌山)は「一瞬で球場の空気を変えられるのはやっぱり凄いなと。自分もこういうスーパースターになりたい」と目を輝かせる。

 侍ジャパントップチームへの招集から始まり、リーグ連覇に全日本大学野球選手権優勝、そしてまさかのケガで苦しんだ秋…。西川にとっては激動の一年だったが「楽しかったですね」。どんな時もどん欲にバットを振り続けてきた結果つかんだドラフト1位でのプロ入り。たった12人にだけ与えられる称号を引っさげ、堂々とプロの世界に進む。

(村井 樹)

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