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永瀬九段 藤井王将への挑戦権獲得 「藤井さんと2日制を指したことないと気付き…指したいと」

スポニチアネックス / 2024年11月25日 19時49分

<王将戦挑戦者決定リーグ戦プレーオフ>王将の駒を手にガッツポーズする永瀬九段(撮影・島崎忠彦)

 将棋のALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)挑戦者決定リーグのプレーオフが25日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、永瀬拓矢九段(32)が西田拓也五段(33)を下し、藤井聡太王将(22)=7冠=への挑戦を決めた。王将戦は4期ぶり2度目の挑戦となる。藤井と2日制のタイトルを争うのは初めて。「少し前から藤井さんと2日制を指したことがないと気付いて、指したいと思っていた。結果を出すことができて良かった」と思いを語った。

 先手西田の三間飛車に対し、後手永瀬は穴熊で迎え撃った。「神経を使ってバランスが取れるかの勝負だった」としながら、永瀬の手堅い指し回しが光る一局となった。72手目△4四銀などは、西田の飛車角の利きを同時に止めつつ、自玉への攻めをより寄せ付けない形に。110手目△8五飛と指したところで「桂馬を取って駒得になったので良くなったかな」と優勢を感じたという。相手の攻めを封じながら着実に優位を築き、勝利した。

 藤井と永瀬は練習相手として知られている。タイトル戦は過去3度、1日制5番勝負で戦い、いずれも永瀬が敗れている。腰を据えてじっくり考える永瀬なだけに、2日制の対局でも熱戦が期待される。永瀬は「これまでのタイトル戦とは違う準備の仕方になると思います」と、すでに視線は番勝負に向いていた。

 7番勝負日程は以下の通り。月日はいずれも2025年。

 第1局 1月12日(日)、13日(祝)=静岡県掛川市・掛川城二の丸茶室

 第2局 1月25日(土)、26日(日)=京都府京都市・伏見稲荷大社

 第3局 2月5日(水)、6日(木)=東京都立川市・オーベルジュ ときと

 第4局 2月15日(土)、16日(日)=大阪府高槻市・摂津峡 花の里温泉 山水館

 第5局 3月8日(土)、9日(日)=埼玉県深谷市・旧渋沢邸「中の家(なかんち)」

 第6局 3月21日(金)、22日(土)=佐賀県上峰町・大幸園

 第7局 3月29日(土)、30日(日)=栃木県大田原市・ホテル花月

 

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