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横浜 松坂擁した97年以来の神宮大会V スーパー1年生右腕・織田が8回1/3を3失点好投

スポニチアネックス / 2024年11月26日 5時3分

神宮大会決勝<横浜・広島商>8回途中まで投げ抜き、勝利に貢献した横浜の先発・織田(撮影・木村 揚輔)

 ◇明治神宮大会 高校の部決勝 横浜4-3広島商(2024年11月25日 神宮)

 高校、大学とも決勝が行われ、高校の部では横浜(神奈川)が4―3で広島商に競り勝ち、松坂大輔氏(本紙評論家)が決勝で完投勝利を挙げた97年大会以来2度目の優勝を飾った。最速151キロ右腕・織田翔希投手(1年)が8回1/33失点(自責1)の好投で勝利投手になった。大学の部では青学大が7―3で創価大を下し、春秋リーグ戦、全日本大学野球選手権と合わせて史上5校目(6度目)の「大学4冠」を達成した。

 織田は優勝に沸くチームメートから少し外れて一塁側ベンチに歩み、深く腰を下ろした後は漫画「あしたのジョー」のラストのように動かなかった。21日の2回戦は9回126球で完封し、23日の準決勝は2番手で4回48球。中1日で先発し、108球を力投した。疲労のため試合後は報道陣への対応を見合わせ、村田浩明監督は「プレッシャーの日々を過ごしてきたので疲れ切っていた。“よくやった”と声をかけました」とねぎらった。

 大会No・1投手は誰か。「スーパー1年生」として初回12球で実証した。先頭を141キロ直球で見逃し三振を奪い、2人目はチェンジアップで見逃し三振、3人目はカーブで空振り三振。圧巻の立ち上がりだった。7回は味方の3失策から2失点しても、最速145キロの直球を軸にリードを守り、9回はエース左腕・奥村頼人(2年)の救援を仰いで1点差で逃げ切り。新チームから公式戦15連勝で頂点に立った。

 “松坂2世”として注目される福岡の軟式野球部出身。昨夏の神奈川大会決勝で慶応に逆転で敗れた村田監督は日体大時代の先輩から「北九州に良い選手がいる。気分転換にどう?」と連絡をもらって足を運んだ。人数が少ない足立中野球部で異彩を放つ右腕と出会い「この子と一緒にやりたい!」と一目ぼれ。織田も「松坂さんみたいな選手になりたい」と相思相愛だった。

 

 松坂氏を擁して優勝した97年当時の監督だった渡辺元智氏も観戦し「1年生で入ってきた時は(織田の方が)全然上。育ったら松坂くらいになるかもしれない」と目を見張った。令和の横浜黄金時代到来を予感させるように、あの剛腕2人を合わせた「翔希」の名を持つ。村田監督は「大谷翔平の翔、佐々木朗希の希。愛される2人のような投手になってほしい」と期待を膨らませた。(柳内 遼平)

◇織田 翔希(おだ・しょうき)2008年(平20)6月3日生まれ、北九州市出身の16歳。足立小1年から足立クラブで野球を始め、足立中では軟式野球部に所属。横浜では1年春からベンチ入り。1メートル85、71キロ。右投げ右打ち。

 ≪奥村頼が好救援≫背番号1の左腕・奥村頼が好救援で貢献した。2点リードの9回1死二、三塁の窮地で左翼から登板。三ゴロで1点を返された後、空振り三振に逃げ切った。イニング間のキャッチボールや8回攻撃中の投球練習で準備。「27年前は松坂さんが(新チームから国体優勝まで無傷の)44連勝したので目指すところは44連勝」と意気込んだ。

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