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異例の阪神球団納会 大山参加予定も当日急転欠席 残留か移籍か決断の時迫る

スポニチアネックス / 2024年11月26日 5時17分

球団納会であいさつする阪神・藤川監督(中央奥)(撮影・北條 貴史)

 阪神から国内フリーエージェント(FA)権を行使している大山悠輔内野手(29)が25日、大阪市内のホテルで行われた球団納会を欠席した。21日のタイガース杯ゴルフ、23日の「ファン感謝デー2024」には参加したが、杉山健博オーナーも出席した1年間の締めくくりの球団公式行事に姿を現さず。当初は参加予定も、当日に急転欠席した。阪神から5年総額20億円規模、巨人からは6年総額24億円超の大型契約を提示され、野球人生の岐路に立つ男に、決断の時が迫る。

 午後4時前、大阪市内のホテル上階に設置された会場受付で“事件”は起きた。報道各社へ配布される「納会式次第」に記されている「席次表」のどこにも、「大山」の名が見当たらなかった。

 「大山選手は欠席です」

 球団スタッフは淡々と説明したが、異例と言えた。球団納会と言えば、親会社のトップである杉山健博オーナー、現場トップの藤川監督以下、侍ジャパンに参加していた才木、森下、台湾ウインターリーグ参加中の若虎4選手らを除く全選手、コーチ陣に加え、粟井一夫球団社長以下の全職員も出席する球団公式行事。当初は参加予定が、当日に急転した。ビシッとスーツで決めた主砲が、宴席に着くことはなかった。

 23日に甲子園で行われた「ファン感謝デー2024」では、満面の笑みを浮かべながら虎党との交流を楽しんだ。華やかなオープニングから、ドッジボールに野球対決…出番が訪れるたびに大声援が降り注いだ。ボルテージが最高潮に達したのは、フィナーレの聖地一周。スタンドのあちらこちらでネームタオルが揺れ「大山!大山!」の声。約4万人の「残留コール」とも言える大合唱に、一塁ベンチ前で帽子を高々と掲げて応えていた。

 思えば17年オフ、同じくFA宣言して球団納会を欠席した大和はDeNAへ移籍。虎党の脳裏に7年前の苦い記憶がよみがえる中、嶌村聡球団本部長は、改めて残留を願った。

 「(大山は)うちの4番。残ってもらいたい前提で、ずっと1カ月、話をしている。それは変わっていない」

 13日の国内FA権行使表明から約2週間。すでに阪神から5年総額20億円規模、巨人からは6年総額24億円超とみられる大型契約を提示されている。23日には巨人・阿部監督から「世紀の大FAの先駆者になってほしい」と熱烈ラブコールも受けた。猛虎への愛着も当然ある。だが、挑戦への野心も胸にあるだろう。野球人生の岐路に立つ大山。「欠席」の選択は、熟考に熟考を重ねた決断が、近いことをにおわせる。

 これまで「何も話せることはない」と繰り返し、「決断したときに自分の口から報告する」と話していた。移籍か、残留か。ストーブリーグの「伝統の一戦」が決着するときは、遠くない。(八木 勇磨)

 【近年の阪神FA移籍選手と球団納会】

 ▽08年 野口寿浩 球団納会のある11月20日に横浜市内で横浜と初交渉。12月1日に2度目の交渉を行い条件面で大筋合意。

 ▽09年 藤本敦士 11月19日、所用で甲子園球場を訪れるも、夜の球団納会は欠席。20日にヤクルトと初交渉し、24日に入団の意思を伝える。

 ▽12年 藤川球児 11月26日、球団納会内で「若林忠志賞」の授賞式があったが、欠席。日本時間12月2日、カブスと条件面で合意。

 ▽13年 久保康友 阪神、DeNAと1回ずつ交渉後の11月25日に球団納会へ出席。今後の予定については「特に何もないよ」。12月2日、DeNAと合意。

 ▽17年 大和 11月22日の球団納会、25日のファン感謝デーを欠席も、29日の選手会納会は出席。30日にDeNAが獲得を発表。

 【米挑戦青柳も欠席 原口は出席】

 ○…大山とともに去就が注目される原口は球団納会に出席した。一塁やDHでの出場機会を求めて国内FA権を行使も、現状では他球団からのアクションはなし。この日は「せっかく行使した権利なので、もう少し考えたい」と話した。また、ポスティングシステムによるメジャー移籍を目指す青柳は、大山同様に納会を欠席した。

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