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オリックス・ドラ1麦谷 正尚と同じ“出世街道”歩む 目指すは開幕1番「切り込み隊長になれるのが好き」

スポニチアネックス / 2024年11月27日 5時1分

仮契約を終えて記念撮影するオリックス1位の富士大・麦谷(撮影・河合 洋介)

 オリックスからドラフト1位で指名された富士大・麦谷祐介外野手(22)が26日、宮城県仙台市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金9000万円、年俸1500万円で仮契約を結んだ。青写真として思い描くのは、開幕1番から次代の中軸打者を狙う「正尚ロード」。岸田新政権の先頭打者として、自身もチームも好発進を切る決意を示した。

 麦谷が進むべき道は、先輩が照らしてくれている。球団では15年吉田正尚(現レッドソックス)以来となる大卒野手の1位指名。担当の岡崎大輔スカウトから「1年目から開幕スタメンを狙える」と吉田同様に即戦力として期待され、麦谷は「自らつかんでいきたい」と呼応した。

 岸田政権の最初の打者となる可能性もある。今季1番として先発出場したのは福田の46試合が最多で、12人を試すも固定できなかった。俊足自慢の大器は、大学3年まで1番打者を務めており「切り込み隊長になれるのが好き」と1番襲名に意欲を示す。ドラフト1位の先輩である吉田は、新人だった16年の開幕戦に「1番・DH」で先発出場。2人ともに「強打の左打ち外野手」と特徴も重なるだけに、1番として開幕を迎えれば、その後の活躍も期待が膨らむ。

 理想の将来設計も「正尚の道」と重なる。「置かれた場所で咲くのが一番だけど、将来的には3番とか中軸を打ちたいです」。大学3年時に阪神・下村や広島・常広から本塁打を放ったこともある一発長打が魅力で、次代の中軸候補と目されている。プロ初出場を1番で迎えた吉田ものちに3、4番打者として21年からのリーグ連覇に貢献しただけに、新星の長打が王者奪還への大きなカギとなる。

 「自分がやってやるぞという気持ちが強いので、結果に執着してやっていきたい」。現時点で岸田オリックスの「1番・中堅」は不在だ。希望に満ちたプロ野球人生。その一歩目を切るにふさわしい場所は空いている。(河合 洋介)

 ◇麦谷 祐介(むぎたに・ゆうすけ)2002年(平14)7月27日生まれ、仙台市出身の22歳。健大高崎(群馬)を1年で中退し、転校した大崎中央(宮城)では甲子園出場なし。富士大では1年春からリーグ戦に出場し、外野手でベストナイン3度。3年時に全日本大学選手権で青学大・下村(現阪神)から、明治神宮大会で同・常広(現広島)から本塁打を放った。1メートル80、81キロ。右投げ左打ち。

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