朝ドラ「ばけばけ」ヒロイン夫のトミー・バストウ 独学で10年学んだ日本語 好きな言葉は…

＜連続テレビ小説ばけばけ　出演者公開発表会見＞公開発表会見に登壇する松野トキ役・高石あかり（左）とヘブン役・トミー・バストウ（撮影・平嶋　理子）

　NHKは27日、2025年度後期の連続テレビ小説「ばけばけ」のヒロイン・松野トキの夫で、ラフカディオ・ハーン（小泉八雲）がモデルとなったヘブン役にトミー・バストウ（33）が決定したと発表した。

　トミーはイギリス出身で俳優、ミュージシャンとして活躍し映画「SHOGUN将軍」でポルトガル司祭を演じ注目された。「日本語を勉強しています。よろしくお願いします」と初々しい日本語であいさつした。

　着物姿で登場し、ヒロインの高石あかり（21）とは会見のわずか10分ほど前に初対面だった。同オーディションは日本国内だけじゃなく、海外含め1761人の応募者から決定。海外の応募者とはZoomなどで対面し制作統括の橋爪國臣氏は「巡り会った瞬間“この人だ”というオーラがあって、全員一致で選びました」などと話した。

　トミーも最初はZoomでオーディションを受けた。「画面に16人ぐらいいて、緊張しました。日本のオーディションも楽しかった。仕事、集中できました。絶対出たい、思いました」と日本語をつむいだ。

　独学で10年ほど日本語を学び「日本語で好きな言葉？最近勉強した臨機応変」と言って笑わせた。

　結果を聞いたのはムエタイトレーニングで滞在していたタイで、食事中に友人に祝ってもらい「人生で一番、おいしい赤ワインでした」と明かした。

　朝ドラも2年前に見たといい「ちむどんどん」を勉強のために視聴し、日本に滞在していた時には、ホストファミリーと「ブギウギ」を見ながら「伝統的な朝ご飯を食べました」と話した。

　「朝ドラのスケジュールは大変と聞きました。あまり撮影以外、の時間がないと聞きました。役作りのため熊本にも訪ねたいと思います」と話し、好きな日本の食べ物は「ラーメン」と即答。「おいしいラーメン、どこにありますか？」などと逆質問する場面もあった。