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NHK朝ドラのヒロイン夫役に「SHOGUN」英俳優、トミー・バストウ起用 25年後期「ばけばけ」

スポニチアネックス / 2024年11月28日 5時3分

ファンに手を振る松野トキ役・高石あかり(右)とヘブン役のトミー・バストウ(撮影・平嶋 理子)

 来年後期のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」で明治時代の文豪、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)がモデルとなったヘブン役に英国人俳優のトミー・バストウ(33)が選ばれた。

 エミー賞史上最多の18冠を達成した真田広之(64)主演のドラマ「SHOGUN 将軍」にポルトガル人司祭役で出演。着物姿で登壇し「日本で働きたいと思っていました。精いっぱい頑張ります」と日本語で意気込みを語った。

 国内外の1767人が参加したオーディションを勝ち抜き、制作統括の橋爪國臣氏は「トミーさんがスタジオに入ってきた瞬間にオーラというか、フィット感を感じた。この人しかいないと全員一致でした」と回想。高石あかり(21)演じるヒロインの松野トキとヘブン夫妻の絆が描かれる。

 バストウは映画好きな父親の影響で子供の頃から世界中の映画に触れてきたといい、中でも黒澤明監督の作品に引かれ日本文化に興味を持った。約10年間、独学で日本語を勉強。今年2月から配信が開始された米時代劇ドラマ「SHOGUN 将軍」シリーズでは、幼少期に日本に派遣された通訳者の司祭を演じた。

 真田からは「自分のセンス、やりたいことを守らなければいけない」とアドバイスを受けたという。連絡を取り合う仲だといい「リスペクトしています。チャンスがあれば、もっと一緒に働きたい」と再共演を熱望。大役を得たことは守秘義務を守ってまだ報告しておらず「(会見が終われば)すぐに伝えます」と目を輝かせた。

 バストウは小泉八雲との共通点に「日本が大好き、冒険も好き、繊細な部分があるところ」を挙げた。「人間関係が難しくて求めれば求めるほど距離を置いてしまうような方なので、そこを表現していければなと思っています」と抱負を語った。

 ◇トミー・バストウ 1991年8月26日生まれ、英国出身の33歳。07年に結成したバンド「FranKo」ではリードボーカル。08年に「ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日」で映画初出演。18年から米国にも活動の場を広げる。1メートル85。

 ◇ばけばけ 松江の没落士族の娘であるトキは、父の事業が失敗したことで極貧生活を強いられる。そんな中、松江にやってきた外国人英語教師のヘブンの家で住み込みのお手伝いさんとして働くことを決意。外国人が珍しい時代に、言語や文化の違いにも悩まされながらも「怪談話が好き」という共通点から次第に心を通わせていく。

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