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阪神育成1位・工藤 甲子園で「G倒」目指す「一番熱い試合。勝ちに貢献できるような投手になりたい」

スポニチアネックス / 2024年11月28日 5時19分

仮契約を終えポーズを決める阪神・工藤(球団提供)

 阪神から育成ドラフト1位指名を受けた四国・徳島の工藤泰成投手(23)が27日、徳島市内で入団交渉に臨み、支度金300万円、年俸300万円で仮契約した。猛虎に育成選手としてドラフト入団した右腕投手が1軍デビューを果たせば、球団史上初。大のG党で、小3時に野球への道を勧めてくれた父・一範さん(53)への恩返しの意味も込め、超満員の「伝統の一戦」で力投する姿を思い描いた。

 「阪神対巨人が一番熱い試合だと思っているので、僕も負けたくない。(巨人戦で)勝ちに貢献できるような投手になりたい」

 最速159キロを誇る右腕は、父の影響で、幼い頃は巨人ファンだった。だが、憧れたのは能見篤史(現本紙評論家)。「巨人戦で能見投手が投げる試合を何度も拝見していた。ひそかに憧れていました」。当時9歳だった11年5月には、小林繁に並ぶ巨人戦8連勝。屈指のGキラーとして君臨した男に、泰成少年は胸を打たれた。あの頃抱いたG倒への大志を結実させたい。舞台は当然、甲子園だ。

 「ファンの方々が熱くて、熱のこもった応援が魅力的です」

 一日も早く支配下切符をつかむべく、入寮までの1カ月あまりを無駄にはしない。徳島での1年を支えてくれたスポンサーへのあいさつ回りで多忙な日々でも「短い時間の中でどれだけプラスをつくれるか」と鍛錬に意欲的。「息の長い“投手”ではなく、息の長い“剛腕”を目指したい」と言い切った。憧れの能見から「G倒スピリット」を受け継ぎ、猛虎のドラフト史に「工藤泰成」の名を深々と刻む。(八木 勇磨)

 ◇工藤 泰成(くどう・たいせい)2001年(平13)11月19日生まれ、秋田県出身の23歳。秋田東小3年時に野球を始め、捕手と三塁。能代一中では軟式野球部に入り、3年から本格的に投手転向。ノースアジア大明桜では2年秋に背番号18でベンチ入り。東京国際大を経て、今年から四国・徳島でプレー。今季は8勝でリーグ最多勝を獲得。遠投120メートル、50メートル走6秒2。1メートル77、82キロ。右投げ左打ち。

 ○…育成ドラフトで阪神入団、支配下登録された投手は島本浩也(10年育成2位)、石井将希(17年育成1位)、岩田将貴(20年育成1位)の3人で全員左投手。岩田は1軍登板がない。 

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