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若狭勝弁護士 斎藤知事の記者会見で取材陣に“注文”「突っ込んで質問してほしかったのは…」

スポニチアネックス / 2024年11月28日 11時31分

若狭勝氏

 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が28日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦知事(47)をめぐる公選法違反の疑いについて言及した。

 知事選で斎藤氏を支援したPR会社「merchu(メルチュ)」の折田楓代表がブログに、選挙期間の「広報全般を任された」などと仕事として請け負ったと取れる文章を投稿。公選法では選挙活動で報酬を支払える対象は事務員や車上運動員、手話通訳者らに限定されている。

 斎藤氏は27日の定例会見で、ブログについて「聞いていないし、内容も知らなかった」と説明。報道陣からは見解を問う質問が相次いだが、これまで通り、ポスターの制作費などで「70万円を支払っただけ。法令に抵触することはなかった」「折田さんはボランティアという認識だった」とした。SNSの戦略について折田氏はブログで詳細に説明しているが、斎藤氏は「自分と陣営で主体的にやっていた」と訴えた。ただ、折田氏が演説の動画撮影をするなど深く関わっていた事例などを挙げられると「代理人に聞いてもらいたい」「法的なことは代理人にお願いしている」と繰り返した。

 代理人の奥見司弁護士が斎藤氏の会見終了後、報道陣への説明の場を設けた。奥見氏によると、選挙のボランティアを探していた斎藤氏が9月下旬、支援者から折田氏を紹介され、同29日にメルチュの事務所を訪問し、ポスターやチラシの制作、SNS運用の話をした。翌日以降、プランと見積書が届き、ポスター制作費などで70万円支払ったという。奥見氏は運動員買収などの公選法違反には当たらないと強調。「ブログはうそか」と問われると「事実と、全く事実でない部分が記載されている。そういう意味では“盛っている”と認識している」と話した。

 若狭氏は、「買収の点は、私は結論的に言うと、少なくともいろいろ問題はあるかも分からなけど、そこは争点としてもなかなか難しいのではないかと思います。それよりも女性社長と県の関係、知事との関係というところが結構問題があって」と切り出し、「例えば15万円の報酬を委員として有識者会議に出席して報酬を得ているというだけでなく、たぶん兵庫県から発注、受注していると思うんですよ。ほかの県からかなりの金額で、地元の兵庫県からもかなり受注していると。しかも県から非常にいい会社だとして表彰されている。表彰式が先日にあったんですが、それをキャンセルしたんですけれども、そういう形でかなり関係がある」と指摘。

 「また県関係の広報誌に女性社長が大きく取り上げられたりもしている。県との関係は凄くある。県との関係が凄くある中で、無償で、いわゆるボランティアでいろいろな活動をしてあげているということが、無償でサービスをするというのは1つの寄付になる」と言い、「買収は、私は結論的には難しいと思うが、お金を払っていないところで無償でサービスが提供されたというのは寄付になるということなので、そっちで問題になる」とした。

 そのうえで「昨日の記者会見で、突っ込んで質問してもらいたかったのは、兵庫県はこの会社にどのくらい発注しているんですか?とか、委員の15万円はちょっと金額的に少ないんですけど、そうではなく発注しているんですか?今生きている契約があるんですか?とかいうことをどんどん質問してもらえれば、もう少し無償で提供すれば寄付になるのでは、とか関係性が浮き彫りにできたかも知れない」と自身の見解を述べた。

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