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佐々木朗希争奪戦 ドジャースVSパドレスの一騎打ち 米メディア大御所が断言

スポニチアネックス / 2024年11月29日 1時33分

佐々木朗希

 ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す佐々木朗希投手(23)について、争奪戦はドジャースとパドレスの一騎打ちになると大リーグ公式サイトが27日(日本時間28日)、伝えた。それぞれ大谷翔平投手(30)と、ダルビッシュ有投手(38)が所属するナ・リーグ西地区のライバル球団同士。今季も地区シリーズで第5戦まで争ったが、ストーブリーグでも激しい火花を散らすことになる。

 米メディアの大御所が断言した。25日には菊池とエンゼルスの合意をスクープしたばかりのMLBネットワークのジョン・ヘイマン記者。佐々木の争奪戦開始前からドジャース、パドレスの両球団による一騎打ちになると、予言してみせた。

 「ドジャースを除けば、佐々木を獲得する可能性が最も高いのはパドレスだ。どの球団も獲得に動くだろうが、極めて高い確率でこの両球団のどちらかに移籍することになる」

 ド軍は前日にジャイアンツからFAのスネルと5年総額1億8200万ドル(約276億6000万円)で契約合意した。サイ・ヤング賞2度の大物左腕を獲得し、大谷、山本、グラスノーとの豪華先発4本柱が完成する。それでも同記者は「ドジャースは引き続き、佐々木の獲得へ向けて動く」と指摘。そして強力な対抗馬としてパドレスを挙げた。

 パ軍にもダルビッシュ、松井の2人の日本投手が在籍する。今季はリーグ最終盤まで地区優勝を争い、プレーオフで相まみえた地区シリーズは2勝2敗で最終第5戦までもつれた。結果的にド軍は4年ぶりのワールドチャンピオンに輝いたが、最も苦しめられた相手こそがパ軍だった。熾烈(しれつ)な戦いは、オフを迎えてもやむ気配はない。

 「25歳ルール」が適用される佐々木は、マイナー契約しか結べず契約金も500万ドル(約7億6000万円)前後と予想される。交渉はお金の問題ではなく、育成システムや生活環境など環境面での勝負となる。どの球団にもチャンスが生まれるが、日系コミュニティーが発達し、温暖な南カリフォルニアの気候。そして昨春WBCではともに戦った先輩投手が複数在籍することも、23歳の最速165キロ右腕の選択に大きな影響を及ぼすと同記者は見ている。

 大谷はMVP受賞後の電話会見で、佐々木を勧誘するかと問われ「特に勧誘ということはない。彼の意見を尊重している」と話していた。ダルビッシュもWBCではスライダーを指導するなど、公私ともに佐々木のメンター(助言者)として知られる。ロッテは12月15日の期限近くにポスティング申請する方向で、メジャー球団と正式に契約を結ぶのは来年1月15日以降となる。まだ正式なゴングが鳴る前から米メディアは令和の怪物の上陸に熱狂し、その多くが両軍による一騎打ちと見通している。

 ≪正式契約1・15以降へ≫大リーグのロブ・マンフレッド・コミッショナーは、佐々木の正式契約は来年1月15日以降となる見通しを示している。25歳未満の海外選手との契約は12月15日までで一度締め切られ、翌年1月15日に再開される。ポスティングシステムは申請後、各球団に公示されてから45日間と交渉期間が決められており、申請期限である12月15日近くで申請すれば、1月15日から同月下旬まで、メジャー球団との契約が可能となる。

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