ドジャースの後払い総額が10億ドル目前! 「制度が不公平に見える」ニューヨーク紙が指摘
スポニチアネックス / 2024年11月29日 8時32分
27日付のニューヨーク・ポスト紙が、ドジャースの後払いの契約について不公平に見えると指摘している。
ドジャースはジャイアンツからFAとなった左腕ブレーク・スネルと5年総額1億8200万ドル(約276億6000万円)の契約を結んだが、契約総額のほぼ3分の1にあたる6000万ドルが後払いになる。これによりドジャースの後払い金の総額は9億6200万ドルとなり、10億ドルに近付いている。この金額は他球団を大きく引き離していて、他の29球団のファンは憤慨しているという。
大谷翔平は7億ドルの契約のうち6億8000万ドルが後払い。ムーキー・ベッツは3億6500万ドルのうち1億1500万ドル。さらにフレディ・フリーマンとウィル・スミスも合わせて1億ドル以上が後払いとなる。オフシーズンはまだ続いており、ドジャースはヤンキースからFAのフアン・ソト外野手の獲得にも関心を示しており、この数字はさらに増える可能性がある。
MLBの労使協定では、何十年も前からサラリーの後払いが認められている。例えば、シルバースラッガー賞を3度獲得したスイッチヒッターのボビー・ボニーヤは01年を最後に引退したが、11年から35年まで毎年120万ドルをメッツから受け取る。メッツは現主力のフランシスコ・リンドアとエドウィン・ディアスに対しても、32年から42年にかけて総額7650万ドルを支払う。また、レッドソックスのスター選手、ラファエル・ディバースも34年から43年にかけて7500万ドルを受け取る。
しかしながら、ドジャースほどこの仕組みを徹底的に活用しているチームはほとんどない。こうすることで、チームはぜいたく税を低く抑えることができ、ドジャースのような強豪チームが才能ある選手を次々と獲得する余地が生まれる。ニューヨーク・ポスト紙は「この仕組みが不公平に見えるとしても、少なくとも現在の労使協定が失効する26年12月までは続くことになる」と嘆いている。
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