玉川徹氏 時速194キロ事故で危険運転認定、懲役8年判決に「われわれの常識に近い判断が下された」
スポニチアネックス / 2024年11月29日 11時42分
元テレビ朝日社員の玉川徹氏が29日、コメンテーターを務める同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演大分市の一般道で2021年、時速約194キロで乗用車を運転し右折車と衝突、男性会社員=当時(50)=を死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)罪に問われた事故時19歳だった被告の男(23)の裁判員裁判について言及した。
大分地裁は同日、同罪の成立を認め懲役8年(求刑懲役12年)の判決を言い渡した。検察側は22年12月、同法違反の過失致死罪から危険運転致死罪へ訴因変更を請求し認められており、危険運転罪の成否が争点だった。辛島靖崇裁判長は要件のうち「進行制御困難な高速度」だったと認定する一方、「妨害目的」とは認めなかった。
判決によると、21年2月9日午後11時ごろ、上限が法定速度の時速60キロと定められた大分県道交差点に、制御困難な時速約194キロで進入。対向から右折してきた車に衝突し、小柳憲さんを死亡させた。男は事故時19歳の特定少年で、地検は訴因変更時に実名を公表したが、地裁は実名を秘匿して審理した。
玉川氏は「われわれの常識に近い判断が下されたなという気がしますね」と言い、「判決文を読んでみたんですけれども、一般道というのは高速道路と違って、こんな速度で走る想定ではつくられていないんですね。つまり高速道路であればちょっとしたひびとかでも危険だということですぐに直す。もちろん両側面にスペースをとってつくられているんですけれども、一般道はそのようにつくられていない」と指摘。
そのうえで「現場でも、ひびなどがあったということで、ここで194キロの走れば確実に危険だということが認定された。僕的には、ひびとかなくても十分に危険だと思う、常識的に言って。194キロですから制限速度の3倍。そういうものに関しては危険であると」と説明。
そして、「つまり、ちょっとしたミス、ハンドルを少し切っただけで物凄く左右にズレるわけです。そうなれば、当然ながら高速道路と違って交差点もあり、ちょっとでも出てくるということがあれば危険、制御できないというのは僕は妥当だと思うので、こういう判決はよかったと思います」と自身の見解を述べた。
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