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広島 ドラ2佐藤は床田から背番号「28」を継承 ドラ4渡辺は堀越の先輩、侍の井端監督に売り込む

スポニチアネックス / 2024年11月30日 5時49分

仮契約を結んだ広島ドラフト2位・佐藤(右)と同4位・渡辺

 広島からドラフト2位指名された富士大・佐藤柳之介投手(22)、同4位・渡辺悠斗内野手(22)が29日、岩手県花巻市内のホテルで入団交渉に臨んだ。契約金7000万円、年俸1200万円で仮契約した佐藤は今季まで床田がつけていた背番号「28」を継承。“床田2世”を目指し、1年目からの活躍を誓った。背番号「49」に決まった渡辺は契約金4000万円、年俸800万円で仮契約を結び、堀越(東京)の先輩にあたる侍ジャパン・井端監督に自らを売り込むと宣言した。

 交渉の席で背番号を聞いた佐藤は「すごいびっくりした」と驚きを隠さなかった。2年連続2桁勝利を挙げるなど、チームを代表する左腕・床田の背番号「28」を継承。その責任を感じつつ、決意を新たにした。

 「(床田から)学ぶところもたくさんあると思いますし、先輩の背中を見ながらこの背番号に見合う選手になりたい。背番号28は佐藤柳之介と言ってもらえるようになりたい」

 背番号だけでなく、その背中も追う。床田といえば140キロ台後半の直球、ツーシームを軸に、110キロ台のパームを駆使しながら打者を打ち取る投球が持ち味。佐藤も最速148キロの直球を軸に100キロ台のスローカーブで緩急を操る投球を売りとする。武器とする球種こそ違えど、その投球スタイルには共通する部分がある。「床田さんは、あまり(他の投手が)投げていない球を投げて、それが軸になっていますし、落ち球、曲がり球と何でも精度が高いイメージがある。総合力が高い投手」と印象を語った。

 東陵(宮城)2年時には、仙台で楽天―広島戦を観戦する機会があり、広島の先発が床田だったという。この時は、2回途中7失点で敗戦投手になったが、「フォームはゆったりなのに、球がビュッと出てくる」と当時の衝撃を今でも鮮明に覚えている。

 「最優秀防御率は獲ってみたいタイトル。先発ローテーションでチームの勝利に貢献したい」とプロでの目標も掲げた佐藤。まずは1年目から即戦力として機能し、“床田2世”の襲名を目指す。 (長谷川 凡記)

 ◇佐藤 柳之介(さとう・りゅうのすけ)2002年(平14)11月1日生まれ、宮城県出身の22歳。東陵では2年秋からエースで、3年夏の宮城県独自大会は4強。富士大では1年春からリーグ戦に登板して通算11勝。4年秋にベストナインとMVPを獲得。1メートル79、86キロ。左投げ左打ち。

 ≪ドラ4渡辺は井端監督に直接、売り込む≫

 渡辺は目標とする侍ジャパン入りに向け、秘策を講じる構えだ。

 「井端さんとこれから会う機会があれば話をしたい。堀越高校から久々のプロ野球選手になったと思うので、その報告と“僕を侍ジャパンに入れてください”と言いたいです」

 “侍人脈”を刺激に変える。堀越の先輩にあたる侍ジャパン・井端監督に、大胆にも直接売り込むことを計画中。大学OBのソフトバンク・山川は23年WBCで世界一に貢献しており「憧れというか、そういう人がいてくれるからこそ頑張れる」と胸を躍らせもした。夢舞台に縁がある先輩たちの存在が、モチベーションとなる。

 侍ジャパンの前に、今季12球団ワースト52本塁打と長打力不足に苦しんだチームへの売り込みが先決。1メートル81、98キロの大砲候補は「本塁打で貢献して球団の顔になるのが第1目標。そこから日本を代表する打者になりたい」と意気込んだ。

 ◇渡辺 悠斗(わたなべ・ゆうと)2002年(平14)7月7日生まれ、東京都出身の22歳。堀越では1年秋からベンチ入りし、3年夏の東東京独自大会は4回戦敗退。富士大では3年春からレギュラー。3年秋に捕手でベストナイン。4年春は4本塁打、13打点でタイトルを獲得し、優秀選手賞と一塁手でベストナイン。1メートル81、98キロ。右投げ右打ち。

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