片岡愛之助 南座「吉例顔見世興行」稽古で鼻骨骨折 昼夜2作を当面休演 舞台装置と接触 代役も発表
スポニチアネックス / 2024年11月30日 10時1分
歌舞伎俳優・片岡愛之助(52)が29日、12月1日に京都南座で開幕する「吉例顔見世興行」(~22日)の舞台稽古中に負傷し病院に搬送、鼻骨骨折と診断された。昼夜2作を当面の間を休養する。松竹が30日、発表した。
松竹は「11月29日(金)、『當る巳歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎』大津絵道成寺の舞台稽古をしておりました片岡愛之助が、舞台装置と接触し負傷いたしました」と発表。稽古終了後、病院で診察を受けた結果、「上顎(じょうがく)および鼻骨骨折」との診断を受けたという。
「医師の診断を踏まえ、12月1日(日)より開幕する『吉例顔見世興行』は当面の間休演し、代役にて上演をさせていただく」ことも合わせて発表。
昼の部「大津絵(おおつえ)道(どう)成寺(じょうじ)」の藤娘・鷹匠・座頭・船頭・鬼役は中村壱太郎が、夜の部「色彩間苅(いろもようちょっとかり)豆(まめ)」百姓与右衛門(久保田金五郎)役は中村萬太郎が務める。
復帰時期は「未定」とし、決まり次第発表するという。
愛之助は今回、藤娘から鬼へと5変化する「大津絵道成寺(おおつえどうじょうじ)」(昼の部)と、怪談舞踊の傑作「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)かさね」(夜の部)の2本に出演予定となっている。
今年を締めくくる興行を前に、特別な存在という南座での顔見世について「歌舞伎役者として産声を上げた土地であり、上方の役者にとってはやはり京都の顔見世は特別なものなんです。だから何年たっても気持ちが引き締まりますね」と本紙の取材で語っていた愛之助。1981年(昭56)12月、前名の片岡千代丸で歌舞伎役者として初めて立ったのがこの顔見世の舞台だった。
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