日本ハム・新庄監督 サプライズ4連発！「開幕投手」「本拠開幕投手」「抑え」「開幕4番」を発表

ファン感謝イベントで金村（左）を来季の開幕投手に指名した新庄監督（右）（撮影・高橋　茂夫）

　日本ハム・新庄剛志監督（52）が30日、本拠地・エスコンフィールドで行われたファン感謝イベントに登場し、ファンの前で来年3月28日の敵地・西武戦の開幕投手に来季3年目の金村尚真投手（24）を指名した。さらに、開幕4番、本拠地開幕戦の先発、抑え投手、来季のスローガン「大航海は続く」まで一気に発表。就任4年目へ向け、“新庄流”のサプライズでファンを盛り上げた。

　全部言っちゃった。新庄監督がビッグサプライズを決めた。本拠地・エスコンフィールドでのファン感謝イベントの終幕のステージに上がり「開幕投手」「開幕4番」「本拠地開幕投手」「抑え」「スローガン」まで立て続けに発表した。

　「いきなりですが…、来年の大事な大事な開幕投手を発表します。金村君でいきたいと思います」

　大役を金村に任せることを明言。この一言を皮切りに開幕4番には野村、4月1日のソフトバンクとの本拠地初戦にはエースの伊藤、抑えには斎藤と田中正を次々に指名した。年明け前の開幕投手発表は3年連続で“専売特許”と化していたが、今年は既に西武・西口監督が今井、ソフトバンク・小久保監督が有原を明言。前日には「まねされるのは嫌。一番早い発表は俺がしたかった。今回は最後まで言わんとこうかなと」と予告するも、ふたを開ければ想像を上回った。

　金村は2年目の今季7勝を挙げ、開幕投手は初となる。「（新庄監督とは）シーズン終わって一回もしゃべってないし、本当にあそこで言うんだと思った。差し込まれました」とタジタジ。それでも、「今後に期待していると感じているので、感謝を持ってプレーしたい」と意気込む。新庄監督は来季3年目の右腕に大役を任せ「（今季任せた）伊藤君も人間的にも変わった。オフの過ごし方を成長させる方法は開幕投手が一番いい」と期待。重要な役割を早く伝えることで、今季出場56試合だった野村らにも殻を破らせる狙いだ。

　本拠地開幕戦を今季14勝のエース・伊藤に任せるのも「いい投手が4戦目になったら、14（勝）で終わるところは17（勝）とか、チャンスありそうじゃない」と言った。エース同士の対決となる開幕戦を回避することで、白星を増やさせる青写真も描いている。先月29日の納会で明かした来季スローガン「BOSSの見てる前　優勝決めろ」についても「それは僕が出過ぎ」と急きょ変更し、今季の「大航海」をアレンジした「大航海は続く」とした。羅針の示す先はもちろん、悲願のリーグ優勝＆日本一だ。（田中　健人）

　▼日本ハム・金村（来季開幕投手の指名に）シーズンが終わって（新庄監督とは）一回もしゃべってないし、本当にあそこで言うんだと思った。感謝を持ってプレーしたい。

　≪大海らチャンバラ対決≫イベントで今季スローガン「大航海」にちなみ、松本剛率いる「松本海賊団」と浅間率いる「浅間海賊団」の2組に分かれて7番勝負で沸かせた。チャンバラ対決ではそれぞれが海賊の装いで登場。4勝3敗で勝利した松本剛は「海賊王になったので来年は日本一になります」と宣言した。また、来年4月11～27日のホーム8試合で着用する限定ユニホームも発表。黒を基調に上半身は北海道の空をイメージした雲がデザインされた。