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広島 5発圧勝 首位神戸と勝ち点1差 今季限りで引退するMF青山に8日最終節で“花道”を

スポニチアネックス / 2024年12月2日 6時1分

 ◇明治安田生命J1リーグ第37節 広島5―1札幌(2024年12月1日 Eピース)

 明治安田J1リーグは1試合が行われ、広島が札幌に5―1で快勝し、勝ち点を68に伸ばして逆転優勝へ望みをつないだ。今季リーグ戦全試合出場が続くMF東俊希(24)が1得点2アシストの活躍でチームをけん引し、4試合ぶりの白星。首位の神戸とは勝ち点1差の2位で、8日の最終節はアウェーでのG大阪戦を迎える。

 広島が逆転Vに望みをつなぐ勝ち点3をつかんだ。3連敗中で迎えたホーム最終戦、負ければタイトルがなくなる一戦で怒濤(どとう)の5得点。スキッベ監督は「圧力で勝り、こういう得点差となった。評価できる」と選手らを称えた。

 今季リーグ全試合出場が続く24歳の東が突破口を切り開いた。ユース出身のMFは前半8分、右サイドを駆け上がった加藤の姿を見逃さず、左から絶妙なクロスを供給して先制点を呼び込んだ。「硬くなることなく躍動感のあるプレーができた」と口調も弾んだ。

 1―1の前半終了間際にはゴールまで距離のあるFKを高い弾道で蹴り込むとワンバウンドした球がネットを揺らした。後半42分にも左CKがダメ押し点につながり1得点2アシスト。シーズン終盤の大一番で大量得点に導いた。

 新スタジアム元年の優勝争いでホームのスタンドは毎試合サポーターで埋まる。先制ゴールの加藤は観客席に向かって「最後に優勝が懸かっている試合がある。皆さんの声が選手の大きな翼になる。背中を押してほしい。皆さん、一緒にシャーレを掲げましょう」と気勢を上げた。

 今季限りで引退するMF青山は落ち着いた口調で「優勝争いってこういうもんだよ」と話す。泣いても笑っても残り1試合。8日の最終節は敵地でのG大阪戦。首位の神戸が引き分けか敗れるという条件下、歓喜のフィナーレを信じて勝ちにいく。 (千田 篤史)

 ≪引退セレモニー≫

 ○…04年から広島一筋で今季限りで引退する元日本代表MF青山は後半37分から途中出場しシュートを放つなど見せ場もつくった。引退セレモニーでは「J1優勝した景色、ファンサービスが楽しかったこと、僕の宝物です」と感謝のあいさつ。来季のコーチ就任も発表され、背番号6の後継者にはMF川辺を指名した。また日本代表の森保監督からビデオメッセージが届き「アオは指導者になると聞いているので、ぜひサンフレッチェの監督になってください」とエールを送られた。

 ▽J1優勝の行方 首位神戸は最終戦○なら無条件、△でも2位広島が△●で連覇が決まる。広島はVを争う神戸、町田よりも得失点差で9点上回っているため勝ち点で並んだ場合は有利。町田は○が最低条件で、神戸と2チームで同勝ち点の争いとなれば、得失点差で上回る。

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