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【第100回早明戦】右足で20本超!早大ルーキーSO服部 相手のミス誘発 高精度キック

スポニチアネックス / 2024年12月2日 4時46分

後半、ハイパントを蹴る早大・服部(撮影・篠原岳夫)

 ◇関東大学ラグビー対抗戦Aグループ 早大27―24明大(2024年12月1日 東京・国立競技場)

 ぼこんっ、ぼこんっ。国立のスタンドに破裂音に似た音が反響するたび、4万人超がどよめいた。早大のルーキーSO服部亮太が右足で20本以上のキックを放ち、節目の一戦での勝利に貢献。初の早明戦、初の国立に「緊張して、自分の出せる力をあまり出せなかったと思う」と厳しく自己評価したが、大田尾監督は「彼のキックが相当(勝利に)効いていると思う。まだ伸びしろがある」と称えた。

 開始直後の自陣脱出キックは、当たりが悪く距離が出ず。しかしすぐさま感覚を取り戻し、飛距離60メートル、高低や左右の角度も絶妙なキックを連発。見せ場は後半13分。自陣から3階席中段に届くほどのハイパントを絶妙な位置に落とし、相手のミスを誘発。大きくエリアを獲得すると、その後の同点トライに結びつけた。

 大田尾監督や15年W杯でキッカーを務めたFB五郎丸歩さんと同じ佐賀工出身。全体練習後に毎日30分の自主練習を課すうち、自然と飛距離が伸びていった。自己申告ながら最長飛距離は「70メートルくらい」。初の国立は「グラウンドと観客席が遠かったり芝が長くてやりづらかった」と苦しんだが、プレッシャー下にある試合でも、長距離砲は健在だった。

 日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチも、名指しこそしないものの「(SOは)大学の選手も見ていきたい」と一目置かれている服部。もちろん本人は、今は赤黒ジャージーのために身をささげることに集中。「荒ぶる(大学日本一の時のみ歌える第二部歌)に向けて、しっかり準備していく」と、次のステージへ視線を向けた。

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